【フィギュア】バースデー独占告白! 紀平梨花が語った「浅田真央さん」と「18歳の願い」

2020年07月21日 11時00分

18歳になった紀平梨花

 21日に18歳の誕生日を迎えたフィギュアスケートの日本女王・紀平梨花(N高東京)が、本紙の独占取材に応じた。昨年は全日本選手権を待望の初制覇。充実期を迎える中で新型コロナウイルス禍の憂き目に遭ったが、スケートに対する姿勢にブレはない。昨年に続くバースデーインタビューでは、競技人生最大の目標である「五輪」への思い、元世界女王の浅田真央(29)に対する胸の内を激白。さらに一人の女性として、混迷する世の中だからこそ抱く「18歳の願い」とは――。


 ――「18歳」って響きは

 紀平 なんか、大人に近づいたというか…。17歳までは子供という感じでしたが、18歳になると細かい言葉遣いにも気をつけていきたいです。もうこんな年になったんだってビックリです。あと、運転の免許が取れる年齢ですね。私はまだ取るつもりないですが、時間ができたら取りたいです(笑い)。選挙もちゃんと勉強し、毎回行こうと思います。

 ――大変な世の中だが、現状は

 紀平 ホントに想像もしてなかった事態です。でも、だいぶコロナの環境にも慣れてきて、今はリンクで練習したり、ジムで筋トレしたり、トレーニングできる状況は変わっていないので、深いショックは受けていません。コロナにうつらないよう意識しながら、どうやったらスケートがうまくなれるか?を考えて生活している日々です。

 ――目標の世界選手権(3月)は中止。イラ立ちや焦りは

 紀平 いえ、あの状況で無理やり世界選手権を行えば絶対にコロナが広がると思っていました。スケートできない悔しさより、やってほしくない思いのほうが強かったです。結構、客観的に見ていたと思います。コロナが広がり始めた時点で、自分のことだけ考えるのはやめていました。

 ――紀平さんは常に「平和」を大切にする

 紀平 そうですね。私はいつも神社にお参りする時、まずは「世界が平和であってほしい」と祈るようにしています。世界で起きている戦争のことを学校で習ったり、今も苦しんでいる人々がいる状況を知ると、やっぱり第一は「世界平和」だなって思います。特に今はそれを強く感じます。

 ――その平和の象徴・五輪の開催がピンチだ

 紀平 東京五輪を目指しているアスリートの皆さんはホントに大変だと思います。小さい頃からメダルを目指し、夢を抱いてきたと思うので…。理想としてはワクチンがちゃんと開発され、完全にコロナが終息して、来年開催されることを願っています。やっぱり私にとっても五輪は別格です。世界選手権とは違う、4年に一度の大事な大会だと思っていますので。

 ――初めて五輪を意識したのは

 紀平 浅田真央さんが五輪で活躍しているのを見たときです。私は自分でスケートをやっているのに昔からあまりテレビで観戦しませんでしたが、真央さんは特別でした。真央さんが滑る最終グループは必ず見ましたし、会場にも行きました。(2014年)ソチ五輪のフリーが終わった瞬間のポーズはホントに感動しました。あの時、五輪を意識していたと思います。

 ――浅田真央にあり、紀平梨花にないものは

 紀平 まずはメンタルです。誰しもプレッシャーを感じる舞台でああいう演技を見せ、みんなの期待に応えたのがすごい。五輪は何が起こるか分からないのでショート(プログラム)で順位を落としましたが、フリーで立て直して完璧に演技しました。メダルとか関係なく、その精神力を尊敬しています。あと、当時は真央さんが一人でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑み続け、闘っていました。演技力やステップもすごく見入ってしまう。私もそういうところを伸ばしていきたいです。

 ――22年北京五輪への思いは

 紀平 もっと経験を積みたいので今はまだ来てほしくないくらいです。すごく緊張するのか、楽しめるのか、全然分かりませんが、簡単なことじゃないのは分かっています。北京の後も(現役を)続けると思いますが、たぶん1位になるチャンスは1回くらい。年齢を重ねるにつれて大変になる時代なので、北京が勝負だと思っています。来年、東京五輪が開催されることを祈り、その工程をしっかり学んで吸収し、五輪の知識を得た状態で、スケート人生で一番大事な試合の1位を目指して頑張っていきます。


【大学進学を考えています】フィギュアの2020―21年シーズンはコロナ禍で見通しが立っていない。真央を指導した振付師ローリー・ニコル氏に振り付けを依頼する予定だったが、入国制限によって話は進まず、新たに師事するカナダ人コーチのブライアン・オーサー氏(58)とも対面できない状況。プログラムと曲は変更するつもりだが、全てはコロナ次第だ。

 自粛期間中は日本でトレーニングを重ね、緊急事態宣言後の5月末から氷上練習を開始。現在は沖縄と関西を拠点に汗を流している。注目の4回転ジャンプは「北京五輪までにトーループ、サルコーの2種類をプログラムに入れたい」と目標を掲げる。

 一方、現在N高3年の紀平は来春の進路について「まだ絞り切れていませんが、大学への進学を考えています。スケートが第一。競技に影響ない学校を選びたい」と未来像を描く。「ストレスをためず、楽しく努力を続けたい」。いつか来る再開に向け、準備の手は止めない。

☆きひら・りか 2002年7月21日生まれ。兵庫・西宮市出身。5歳からスケートを始める。16年9月のジュニアGPで女子史上7人目のトリプルアクセルを成功させて優勝。“ポスト浅田真央”として注目され、シニアデビューの18―19年シーズンはGPファイナル初出場優勝を含む国際大会6連勝と大躍進。19―20年シーズンで全日本選手権初Vを飾る。姉はダンサーとして活躍する萌絵さん(21)。