カーリング女子の世界選手権(30日開幕、カナダ・カルガリー)に出場する北海道銀行が躍進するためのカギとは――。

 北海道銀行は負ければ2022年北京五輪出場の可能性が消滅する日本選手権(2月)で優勝。今大会で6位以内に入り、北京五輪の国別代表枠を獲得した上で、代表決定戦(9月)で18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレを下すと北京五輪代表に決まる。

 決して簡単な道のりではないものの、1998年長野五輪女子代表の大沢明美氏(48)は「代表決定戦があるので、その前に(国別出場枠を)獲得して、自分たちが勝ち上がるというイメージをしていると思う。北海道銀行はここで決めたいと思っていると思う」と指摘する。

 今大会は新型コロナウイルス感染症対策として、選手たちも一定期間の隔離生活を強いられている。「この状況は誰も経験したことがない。大会直前まで練習ができない状態で個別に隔離されている」と話すが、どこの国も条件は同じ。「(隔離期間を)どう過ごすかで(国ごとに)コンディションの差が出るのでは。もちろん一日の予定を組んでやっていると思うが、北海道銀行の選手たちがどこまで自分のベストに持っていけるかがカギかなと思う」とポイントを挙げた。

 その点では北海道銀行に対して、過度な心配をしていないという。「コミュニケーションがうまくとれるチーム。特に若い選手が入って、だいぶチームの感じも変わったので、この状況の中でもいい方向に進むと思う」と期待を寄せる。

 選手たちのモチベーションも高く、スキップ・吉村紗也香(29)は「日本のチームもロコ・ソラーレだけじゃなく、自分たちもしっかり戦えるところを見せてきたい」と気合十分。サバイバルを勝ち抜き、夢舞台へまた一歩前進することはできるか。