TV局が悲鳴! 長引くウクライナ侵攻で通訳代1億円超え

2022年05月24日 13時42分

連日爆撃が繰り広げられている(ロイター)
連日爆撃が繰り広げられている(ロイター)

 ロシアのウクライナ侵攻が始まったのは2月24日。それから3か月が経過したが、ウクライナ軍の反撃もあって戦況は一進一退。しばらく終わる気配はない。そんなウクライナ情勢について、テレビ各局はどんな映像を流しているのか?

 某キー局社員によると「ベースになるのがAP、ロイター、CNNなど海外メディアが撮ったもの。契約しているロシアのテレビ局からも映像が来る。ウチの記者がどこかに行って取材してくれば、その独自映像も入ってくる。さらに現地のフリージャーナリストや地元民とSNSなどを通じて個別に連絡を取り、映像をもらったり取材するケースもある。SNSではいろんな映像が流れているが、フェイクの可能性もあるから、直接人を通じて映像をもらわないと…。だから難しいんです」という。刻々と届く映像や、ロシアやウクライナの要人らのSNSなど、同社員のテレビ局では24時間態勢でチェックしているそうだが、そこで出てくるのが言葉の問題だ。

 同社員は「英語圏の映像は大丈夫なんです。国際ニュースを扱う部署の社員たちが、みんな英語を話せるから。問題はウクライナ語とロシア語の映像で、フリーの通訳を24時間態勢で雇っている」と明かす。

 この社員はこれまで海外への赴任歴が長く、通訳を介した仕事も多かったという。

「フリーの通訳をいくらで雇っているか、細かくは知らないが、1時間2万から3万円はいくだろう。時給3万円とすると、24時間態勢で雇ったら72万円。ウクライナ語とロシア語で通訳1人ずつだと144万円。それで1か月だと4500万円近くかかる。どこの局もそんな態勢だと思います」。すでに3か月経過していることから合計約1億3500万円かかっている計算になる。

 かなり高いような気もするが、「通訳を雇う場合の相場からすると1時間2万から3万円は普通」とか。それが現在、24時間態勢で必要となっているため、これだけの費用がかかるというのだ。

 特にロシア語よりもウクライナ語の通訳は少ないため、「掛け持ちでテレビ局の仕事を請け負ってる通訳もいるのでは」とのこと。通訳にとってはさながらバブルと言える状況だが、仕事は相当大変だとか。

「局に入って来るいろんな映像をすぐ見て、訳してもらわないと困るから、会社に来てもらってる。映像はどれも大容量で送受信に時間かかるから、リモートワークなんてムリ。ニュースが入ったらどんどん速報していかないと、間に合わないからね」
 2月にロシアがウクライナに侵攻した当初は、こんなに長引くとは思っていなかったため、テレビ局側も“緊急事態”として通訳を雇ったのだろうが、3か月たった今でも、しばらく戦争が終結する見込みはなさそう。テレビ局の“24時間態勢”は、これからも続くことになりそうだ。

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