森保ジャパンが12日に埼玉で行われたカタールW杯アジア最終予選のオーストラリア戦で2-1で勝利。2勝2敗の勝ち点6とした。負ければ森保一監督の解任が避けられない状況の中、首の皮一枚でつながった。

 日本は前半8分、エースMF南野拓実(リバプール)が敵陣のペナルティーエリア手前左から右足でクロス。走り込んでいたMF田中碧(デュッセルドルフ)が右足を振り抜きゴール左隅に先制点を決めた。

 その後も日本は試合の主導権を握ったが、追加点が奪えない。前半41分には大きなピンチを迎えた。オーストラリアのFWタガートがパスから抜け出し、右足でシュート。右ポストを直撃すると、こぼれ球も日本は必死の守備でしのいで何とか失点を免れた。

 日本は1-0のまま折り返すと、後半に苦しい展開が待っていた。後半20分すぎにMF守田英正(サンタクララ)が自陣で痛恨のファウル。PKの判定となった。その後にビデオアシスタントレフェリー(VAR)でペナルティーエリア手前からのFKとなったが、MFフルスティッチに左足で決められて同点に追いつかれた。

 日本の勝ち越しゴールが生まれたのは後半41分だった。浅野が敵陣のペナルティーエリアに進入してシュート。GKライアンにはじかれたものの、ポストに当たって跳ね返ったボールがDFべヒッチに当たり、オウンゴールとなった。

 試合後の森保監督は「これまで思うような結果が出ず難しい戦いだったが、選手たちがワールドカップの出場権を得るために、つかみとるためにあきらめず、しっかり気持ちを切らさず毎回、いい準備をしてくれて、自分たちの持っているものをすべてゲームに出してくれた結果が今日につながった」と語った。