武雄競輪のGⅢ「第2回施設整備等協賛競輪in武雄 飛龍賞争奪戦」は25日、開幕した。今回参加の地元・佐賀勢9選手のうち、6人が一次予選をクリア。特選シードの荒井崇博(43=佐賀)を合わせて7選手が二次予選に進出した。

 地元のお祭りの口火を切ったのは小林弘和(38=佐賀)だ。初日4Rで果敢に逃げた平尾一晃(25=長崎)の番手を生かして差し切り勝ち。普段は物静かなタイプがガッツポーズで喜びを表現。「九州勢と地元勢にプレッシャーをかけたかった」と、仲間に闘魂を注入した。

 続く5Rでは青柳靖起(21=佐賀)―山口貴弘(37=佐賀)がワンツーフィニッシュ。青柳が「小林さんを見てめちゃくちゃ気合が入った。新聞を見て無印だったのでやってやろう」と話せば、山口は「シューズを調整して良くなっている。疲れが取れれば明日(2日目)は3着までに入れるかも」と自信をチラリ。

 11Rでは古川貴之(37=佐賀)が橋本瑠偉(26=佐賀)のカマシを利して2着ゴール。「状態はいい」と表情を和ませた。そして、トリは御大・荒井だ。

 12R特選で目標の上田尭弥(23=熊本)が不発で最終バックは9番手も3角から内→外と動いて、バンクを所狭しと駆け抜けた。「3コーナーでは(上田に)悪かったが、内に行かないと目がない。1着に届いたかと思った」と胸を張り、報道陣に見ててどうだったか? 逆取材。「悪くない」。「伸びている」の言葉に「じゃあ」と、地元記念4Vを功績を誇る九州輪界の〝ビッグボス〟は上機嫌だ。