山陽オートのミッドナイトレースは11日、4日間開催の幕を開ける。主力のS級は、岡部聡(55=山陽)、篠原睦(43=飯塚)、田中茂(44=飯塚)、別府敬剛(47=飯塚)とわずか4人だが、A級にも実力者が多く、見応えあるⅤ争いが展開される。

 今節は8~10日に行われた昼間開催から連続で実施されるが、その昼間開催でうれしい初優勝を飾ったのが吉松優輝(26=飯塚)だ。優勝戦のメンバー構成は、単独0Hに佐伯拓実(28=山陽)。10Hインに吉松が構え、アウトにベテラン西村義正(62=山陽)。20Hはイン松生信二(41=山陽)、アウト福永貴史(46=山陽)の2人。最高ハンデの30Hがインから岩崎亮一(45=山陽)、田中茂、丸山智史(34=山陽)。

 しっかりと枠なりのスタートを決め、佐伯に続く2番手につけた吉松は3周1コーナーでトップに立つ速攻に持ち込むと、2番手以下を全く寄せつけずブッチ切りで完勝を収めた。

「周りの人にいろいろ手伝ってもらい、跳ねもなく優勝戦は気持ち良く乗れました。早めに先頭に立ちたいと思っていたし、その通りの展開がつくれたのが大きかったですね」と思い描いた通りのレースができたことを喜んだ。

 祝福に訪れた仲間、先輩に何度も繰り返し感謝の言葉を述べる愛弟子に「ナイスラン!!」と師匠・篠原睦(43=飯塚)。実父・吉松憲治(53=山陽)は「最後はペースが上がってなかった。緊張したかな」と安堵の表情を見せた。