現役最強ボクサーがまさかの敗戦だ。世界スーパーミドル級の4団体統一王者〝カネロ〟ことサウル・アルバレス(31=メキシコ)がWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ(日本時間8日、米ネバダ州ラスベガス)で同級王者ドミトリー・ビボル(ロシア)に0―3の判定負け。2013年9月にフロイド・メイウェザー(米国)に敗れて以来、61戦目で2敗目を喫した。

 パウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強選手)1位の最強男の敗戦はボクシング界に衝撃を与えた。その一方で、カネロが試合中に相手を抱え上げたシーンが一部ファンの間で「亀田大毅の必殺技だ」「伝説の亀田リフト」と揶揄(やゆ)され、ひそかに話題となっている。

 ここでいう〝亀田リフト〟とは2007年10月、WBC世界フライ級タイトルマッチで亀田三兄弟の次男・大毅(協栄=当時)が同級王者の内藤大助(宮田)をプロレス技のように抱えて上げ、投げ飛ばした反則行為のこと。0―3で判定負けを喫し、後日に謝罪会見をするなど大騒動に至っていた。

 この日、最強男カネロは劣勢の中でビボルを抱え上げ、同じく判定負け。ネット上では伝説の反則行為が〝再現〟されたと話題になる一方で、実はカネロが亀田一家と意外なつながりがあったことも改めてクローズアップされている。

 カネロは元世界2階級制覇王者の三男・和毅とは旧知の仲。和毅が15歳の時に単身メキシコへ行った際に知り合い、その後は共通のトレーナーのエディ・レイノソ氏を通して交流していた。さらに無名だった18歳の時には来日してWBA世界フライ級タイトル戦(2009年10月、大阪市中央体育館)で亀田大毅の陣営入り。エディとともに入場し、リングサイドで観戦している。

 もちろん、この日のリング上の行為とは一切関係ないが、敗戦の裏で思わぬ交友関係が浮き彫りに…。カネロは再戦を志しているが、今後も亀田一家とのコラボはあるのだろうか。