ボクシング元6階級制覇王者のオスカー・デラホーヤ(48=米国)が、元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(44)に1億ドル(約110億円)のファイトマネーで対戦オファーを出した。米ニュースサイト「TMZスポーツ」が報じて話題になっている。

「ゴールデンボーイ」ことデラホーヤは今月11日にロサンゼルスで2008年12月以来の復帰戦となる元UFC王者ビクトー・ベウフォート戦が予定されていたが、新型コロナウイルスに感染して復帰戦は延期となっていた。

 ロス市内でガールフレンドとともに現れたデラホーヤは「TMZスポーツ」が公開した動画の中で、コロナによる入院生活を「地獄の5日間だった」と振り返った上で「次の試合に誰を呼ぶか知っているか? フロイド・メイウェザーだ」としたり顔で断言。さらにメイウェザーがこの対戦要求を承諾すれば「1億ドルだ」と超高額のギャランティーを提供することも口にした。年内に実現させたい意向だという。

 デラホーヤは2007年5月に、当時保持していたWBC世界スーパーウエルター級王座をかけてメイウェザーとのドリームマッチが実現。判定1―2で敗れ、メイウェザーはこの勝利で「無敗で5階級制覇」という史上初の快挙を果たした。デラホーヤにとっては、いわば因縁の相手だ。

 メイウェザーは17年8月に元UFC王者コナー・マクレガーとの一戦を制し、生涯戦績を50戦全勝とした後に引退を表明。その後は18年大みそかに格闘技イベント「RIZIN」で〝キックの神童〟那須川天心と、今年6月には人気ユーチューバーのローガン・ポールとエキシビションマッチを行った。

「あれから14年、フロイドはオスカーとの再戦に踏み切るのか? こうご期待」と、同メディアは結んでいるが、果たして…。