〝キック界の神童〟那須川天心(23)が、熱望したロッタン・ジットムアンノン(タイ)との再戦が消滅したと明かした。

 6月にK―1のエース・武尊との頂上対決が決まった那須川は、4月2日に東京・国立代々木競技場第一体育館でRISEラストマッチに出場する。

 6日に自身のユーチューブチャンネルを更新し、RISEラストマッチでの対戦を希望したロッタンについて「なくなってしまった。僕もすごいやりたかったし、ケジメをつけたかったのがあった。前の試合も『負けただろ』とか賛否あったので、ちゃんと決着をつけようというのがあったので。最終的には契約の問題でした」と語った。

 ロッタンとは2018年6月に対戦。判定勝利したものの、その試合で左手首を痛めるなど苦戦を強いられた相手だった。ロッタンはシンガポールの「ONEチャンピオンシップ」と契約しており、那須川は契約体重で譲歩するなど交渉を続けていたという。だが、ロッタン戦がなくなり、日本人選手との対戦になりそうだとした。

 さらに那須川は「僕がONEに出るかもしれない説があったんですよ。ボクシングに転向する前の1年は、海外で試合をするというプランがあった。ONEとベラトールもキックをやっていたので。あとGLORYも『僕が出るなら、その階級つくってやるよ』とオファーをもらった。3団体に行くはずだった。ワールドツアーの旅だったんですよ。それがコロナでゼロになってしまった」と語った。

 この他、これまでに世界最大の総合格闘技イベント、米「UFC」からもオファーがあったことを明かし「体が3つあったらなと、いつも思います」と苦笑いだった。

 ロッタン戦はなくなったものの、那須川は「いいアイデアがあって。タイでロッタン選手と練習しようかなと。あとスパーリングパートナーとして招集できないかなと。スタイルが武尊選手と似てるから。いろいろ今、考えています」と語った。