実業家のひろゆき氏が12日配信の「アベマ倍速ニュース」(ABEMA TV)にリモート出演。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の現役信者と対談した。

 番組には20代で父親が協会職員、1億円の献金で破産を経験したこともあるという「タカハシ氏」と、同じく20代で教団内で婚活をしているという2世信者「サイトウ氏」が出演。献金の実態や、結婚観、政治観などさまざまなテーマで語り合った。

 その中で、サイトウ氏が「ひろゆきさんに質問なんです」と切り出し「最近よく(旧)統一教会をバッシングする感じのツイートをたくさんされていると思うんですけど、それって政治と宗教が絡んでいるという実態が悪であって、なくしたほうが世の中が良くなりそうだから、そういう活動をされているのでしょうか?」と素朴な疑問をぶつけられる場面があった。

 これにひろゆき氏は「政治と宗教の絡みをなくすのは不可能だと思う。宗教を信じている人にとってはそれが普通の生活で、その人の中で政治に絡むこともあるので、切り分けは不可能」ときっぱり。

 その上で「問題は、やたら違法な献金を増やしているという状況で、お2人は周りで見ないということでしたけど、今でも民事裁判だったりが起きていて、被害を受けている。じゃあ何か悪いことする団体があったら、それを調べて『団体として悪い』『宗教法人として税金安くするとかの特別待遇はなくしたほうがいい』っていうのをやるべきだと思うんですけど、政治とすごく仲良くなったがゆえに、その動きをしなかった。それが、僕は問題だと思ってるんです」と説明した。

 続けて「なので(旧)統一教会の信者の人たちが今まで通り、何かを信じて誰にも迷惑かけずに暮らすんだったら、それは何の問題もない」と指摘。「被害者が出てることと、被害者を多く出してる団体を政府が規制したり捜査したりしないということが問題だと思ってるので、それをやれよっていう話。悪だという事ではないんですけど、これで説明になってますでしょうか?」と呼びかけた。

 これにサイトウ氏は「ありがとうございます」と小声で応じた。