ハル・ミヤコ女史率いる新生IWAジャパンのUMA軍団の〝お荷物〟だった河童小僧が、突然タイのプロレス団体「セットアップ・タイランド・プロレスリング」18日のバンコク大会に乱入。何故かバンコクのファンから人気を集めてしまい、7月30日バンコク大会での試合が正式決定した。

 河童小僧はあまりの不甲斐なさに怒ったハル女史の「アンタはもう役立たずよ。無期限でタイにでも自腹で行って、新しいUMAでも探しなさ~い!」との命令により、5月末から姿を消していた。

 ところがいつの間にやら泳いでタイへ渡っていたのか、この日の大会に突然に乱入。エースのアンドリュー・ダンを襲撃した。怒ったダンは7月大会での対決を即決した。シンガポール人のダンはケニー・オメガのシンガポール遠征時に対戦経験もある実力者。「河童に負けたら引退する」とまで言い切った。

 しかしそんなことはどうでもいい。観衆は何だかよく分からない風ぼうの河童小僧に熱狂。試合後はサイン攻めに会った。
もし試合に勝つようなことがあれば、日本のUMAがタイ団体のエースになることになる…。

 この情報を聞いたハル女史は「オーホッホ、捨てるゴッドあれば拾うブッダあり。さすがに仏教国のタイは懐も奥も深いわ。河童小僧程度で沸いているなら、今度はビッグフット、雪男らをタイに派遣しましょう。もちろん私もタイへ行って最終的にはUMA軍団で団体を乗っ取るわ!」と宣言。河童小僧を追放した事実はすっかり忘れて、UMA軍団の世界進出を誓った。ちなみにハル女史がタイに渡る際は、相談役の奇才イラストレーターでUMA研究家の岡本英郎氏も同行する予定だ。

「いいですか、河童小僧。一度や二度のお手柄で浮かれているんじゃありませんよ。プロレスだけじゃなく7メートルのワニか10メートルのヘビ、あるいは身長25センチの宇宙人など新しいUMAを発見するまでは帰国は無期限禁止です。もうすぐ私がシッポを叩きに行くから、UMA軍団のためにキリキリ布教活動でも続けなさ~い!」と冷酷な指令を出した。

 果たして日本のUMA軍団はタイを制覇して新たなUMAを獲得をできるのか。突然人気に浸る間もなく、河童小僧はハル女史の厳しい指令に「キーキー…」と肩を落としながらバンコク産のキュウリをポリポリかじりつつ、今夜のねぐらを探すため、バンコク近郊の森の中へ消えていった。