日本テレビは、まだ2月だというのに早くも夏の恒例番組「24時間テレビ45 愛は地球を救う」の準備委員会を立ち上げた。今年は8月27~28日の放送を予定しており、新型コロナウイルスの感染状況にもよるが、観客を入れて日本武道館からの生放送を検討している。24時間マラソンの復活も狙っており、ランナーの最有力候補は落語家・桂宮治だ。

 放送予定日は半年先だが、今から準備しないと間に合わないということで、日テレは早くも動き出した。「まだ仮だが、テーマは〝愛と笑い〟。コロナ禍で日本中、いや世界中の人たちが苦しんでいる。そんな時に信じられるのは人の愛。そしてこんな暗い時代を笑い飛ばそうという意味が込められている」(日テレプロデューサー)

 2020年、21年は無観客で両国国技館からの放送となったが、今年はホームの日本武道館に戻る予定。今後のコロナ感染状況次第だが、今年こそは有観客での開催を目指している。

「昨年もスタッフや出演者のコロナ感染者は0人。今年も局員らが一丸となって24時間テレビを成功させるという意気込み」(前同)

 有観客ということ以上に、日テレが復活させたいのが24時間チャリティーマラソンだ。ここ2年は沿道に人を集められないということで、私有地でリレー形式で行われた。しかし、それではやはり盛り上がりに欠けることは事実で、今年こそ例年同様に公道でのマラソンを実施できないか、模索している。

 体力的にキツく、多大な時間を拘束されるマラソンランナーの人選は難航することが多いが、今年は早くもある人物に白羽の矢が立ち、最終調整が行われている。1月から「笑点」新メンバーに抜てきされた宮治だ。

「今年の仮テーマの〝愛と笑い〟に『笑点』メンバーならピッタリです。2016年には『笑点』メンバーの林家たい平がランナーに選ばれ、当時51歳で約100キロを完走しているんです。45歳の宮治ならばイケると思います」(制作会社プロデューサー)

 日テレが宮治をチャリティーランナーの最有力候補として抜てきした理由は、高い好感度と視聴者人気だ。先月23日に大喜利メンバーとして「笑点」に初出演を果たしてから、視聴率は絶好調なのだ。

「先月23日の世帯平均視聴率は16・0%。翌週30日はさらに伸ばして17・7%、2月6日が14・5%、13日が16・9%と、いずれも高い数字をキープしているんです。前任の林家三平がレギュラーだった時よりも平均で2~3%も高い。面白いのは小学生からシニアまで人気があることです。最近の落語家にしたら非常に珍しいですね」(日テレ関係者)

 高齢層だけでなく若い世代からの支持率が高いことも、日テレがぜひとも宮治に走ってもらいたい大きな理由だ。夏には沿道からの声援を背に受けて、日本武道館までの長い道のりを走る宮治の姿が見られるか。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)