〝放送禁止物体〟にはならなかった。NHKの「新選組!スペシャル」(総集編)が2日夜、NHKで放送され、俳優時代のれいわ新選組の山本太郎代表(47)の出演シーンが放送された。

「新選組!」は三谷幸喜が脚本を手掛けた2004年のNHK大河ドラマ。香取慎吾や藤原竜也、江口洋介、オダギリジョー、堺雅人ら人気俳優が集結した中、政界に転身する前の山本氏が原田左之助役で出演していた。

 総集編ながら再放送されるとあって、れいわ新選組の大石晃子衆院議員はツイッターで「お見逃しなく」と番宣。ネット上で注目されたのは、いまや国政政党の代表となった山本氏が放送されるかどうかだった。

 山本氏は昨年まで自ら「放送禁止物体」と自虐し、今年は参院選イヤーでもあるため、NHKが自主規制で出演シーンをカットするのではないかとみられていたのだ。

 フタを開けてみれば、3回に分かれた放送の初回で、山本氏は居眠りしているところを野際陽子にほうきではたかれるシーンで登場。その後もセリフ付きや殺陣のシーンだけでなく、出演俳優陣による座談会では、無精ひげ姿の山本氏がムードメーカー役となっている場面も映され、放送NGは杞憂に終わったようだ。

 今年のNHK大河ドラマは三谷幸喜が6年ぶり3度目の脚本を手掛ける「鎌倉殿の13人」で、三谷の大河初脚本だった「新選組!」もスポットが当たった格好。4日深夜も2006年に続編で製作された「新選組!!土方歳三最期の一日」が放送予定で、俳優・山本太郎がNHKに立て続けに登場することになる。