プロレス界の「黒いカリスマ」こと蝶野正洋(58=東スポグループ強化部長)が、残り1か月を切った2021年を黒く総括した。激動の1年を振り返り、東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」になぞらえた“東スポ大賞”を独断と偏見で制定。MVPには米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(27)を選出する一方で「最優秀タッグ」に輝いたのはもちろん――。

 ガァァッデム! 蝶野だ。しかし、相変わらず世間は暗い話題ばかりだな。そんな中でも大谷翔平のMVP獲得は別格で明るいニュースだった。国民栄誉賞は辞退したみたいだけど、強化部長の俺の権限で東スポからもMVPをあげたいと思う。今年は大谷さんで稼がせていただきましたって、メディアとして感謝を示せ。
 東スポといえば「プロレス大賞」だけど、これを全ジャンルに当てはめると…今年のMVPは当たり前すぎる選出だけど、大谷選手。俺も毎日のように活躍を見てたしな。もう今すぐ東スポ餃子3年分贈呈してこい。

 さてそうなると…ベストタッグは断トツで小室圭さん眞子さん夫妻だろうな。世間をだましたあの駆け引きだよね。小室君の優柔不断な行動に見えていたのが、全部裏で糸を引いていたのが眞子さんって、これはすごい連係だよ。名タッグには優れた司令塔が不可欠で、「蝶天」で言うところの蝶野が眞子さん、天山(広吉)が小室君って言えば分かりやすいのかな。海外でも通用する、息の長いタッグになってほしいね。

 個人三賞は激戦だな。菅義偉前首相は他の政策はともかく、コロナ対策はいい結果が出たんだよな。ワクチンの接種も進んだし、あれでもっと話術があったら評価は全然違ったと思うよ。ツッコミどころが多くて、マスコミ連中としては足を向けて寝られないくらい記事を書かせてもらえたしな。

 そういう意味ではIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長もたくさんネタを各メディアに提供して五輪を盛り上げたけど、小池百合子都知事の雲隠れの技術は技能賞にふさわしいんだよ。普通だったらこんなに休んでいいのかって批判がありそうなもんだけど、それが起きないんだからやり方がうまいんだろうな。河村たかし名古屋市長や木下富美子前都議もいいネタくれたんだけど、活躍期間がちょっと短かったか。

 あと、俺がすごく印象に残っているのはパラリンピックの入場式(開会式の入場行進)。素晴らしくて泣いちゃったからな。真面目な話、今回のパラリンピックは個人的には表彰したいな…って、振り返ると今年はコロナ、五輪、小室夫妻に翻弄されてあっという間に残り1か月になっちまったな。

 そんななかで大記録を打ち立てて国民に希望を与えた大谷君は、間違いなくMVPだわ。