瀬戸内寂聴さんが99歳で死去 「不倫は雷」「愛とは思いやる心」数々の名言残す

2021年11月11日 13時55分

亡くなった瀬戸内寂聴さん(東スポWeb)
亡くなった瀬戸内寂聴さん(東スポWeb)

 男女の愛を描いた小説や説法で知られ、文化勲章を受章した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが死去したことが11日、分かった。99歳だった。9日、心不全で亡くなった。

 今の若い人には、寂聴さんは「いつもニコニコ笑っているお婆さんのお坊さん」というイメージかもしれないが、かつて瀬戸内晴美という名で「花芯」(1958年)などで男女のドロドロの性愛を描いて〝ポルノ小説〟と批評され、「子宮作家」と呼ばれたほどのベストセラー作家だった。

 1973年に当時の交際相手との関係を断つため、岩手県の中尊寺で得度し、法名を寂聴に改めた。

 晩年になっても、男女問題については名言を残し続けた。

 ある女子アナ不倫問題について、「不倫って、しようと思ってするもんじゃなくて、雷のように落ちてくるんですよね。だから当たったら仕方ない」とばっさり。

 恋愛、性愛を通して人間の業を描いた。著書「孤独を生ききる」では「自分はこんなに寂しいんだから、あの人もきっと人恋しいんだろうと思いやったときに、相手に対して同情と共感が生まれ、理解が成り立ち、愛が生まれるのです。愛とは思いやる心です」とつづった。

 自ら孤独の日々を過ごしてきた寂聴さんの体験が詰まっている。〝独居老人〟が社会問題になっているが、寂しくて孤独なのはむしろ当たり前のことで、寂聴さんのように、そんな状況をどうとらえるかで生き方も変わってくると伝えたかったのだろう。

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