「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)の立花孝志党首は6日、国会内で会見し、公明党の衆院議員の事務所に東京地検特捜部が家宅捜索に入ったことに「戦後最大の不祥事になり得る可能性がある」と指摘した。

 特捜部は4日、公明党の吉田宣弘、太田昌孝両衆院議員の永田町の衆院議員会館内の事務所などを家宅捜索した。同党の遠山清彦元衆院議員の元秘書2人が、貸金業の登録をせずに融資を仲介した貸金業法違反容疑で、事務所は関連先だった。

 公明党の山口那津男代表は5日に「国民の不信を招くような事態は断じて許されない。党として結束をして対応に当たりたい」と謝罪したが、突然のガサ入れに永田町は衝撃が走った。

 立花氏はNHKとの間で、不正競争防止法違反や威力業務妨害の罪で起訴され、公判中の身だが、議員会館にガサが入ることはなかった経験を踏まえ、「(議員会館に)強制捜査が入るのはけっこう大変なハードル。公明党が否定すればするほど怪しい。事件が単純であれば、私利私欲のためにゴメンナサイで終わるが、そういう単純な構図じゃなくて、末端の役割をしていたとなると全面的に否定せざるを得ないのかな」と指摘した。

 さらに立花氏は個人的な意見と前置きしたうえで「公明党さんの議員はまじめ。まさか金銭不祥事に組織的に絡んでいるのは信じがたいので、そんなことはないと祈っているが、議員会館に入ってきて、秘書とは関係ない議員のパソコンも押収している。任意じゃなく強制捜査なのは地検としては大きな事件。公明党の組織に対して、斬り込もうとしているのが自然なのかな。戦後最大の不祥事になり得る可能性がある」と分析した。