過去の障がい者へのイジメを明かしたインタビューが掘り起こされ、東京五輪開会式直前で作曲担当を辞任したコーネリアス・小山田圭吾(52)の問題に新展開か!?

 1980~90年代のサブカルチャーに精通する社会学者の宮台真司氏(62)が小山田に対し、自身の出演するネット番組「深掘TV」(ニコニコ生放送)への出演を呼びかけた。

 同番組で宮台氏、ヒップホップMC・ダースレイダー、ラジオDJ・ジョー横溝が今回の小山田問題について激論を交わした。

 3人の共通認識としては小山田の過去のイジメは「一発OUTで道義的問題はある」(ダースレイダー)と決して時効にはならず、許されるものではないとした。だが、あのようなインタビューに応じてしまったこと、また、それを出版社が出版してしまったことについては、時代の空気があったようだ。

 宮台氏によると、80年代から90年代にかけて、主に男性の間で「いかにひどいことをしたか」と自慢し合う「マウンティング文化」=「鬼畜系文化」が巻き起こったといいう。

「小山田がその時代の圧力に押され、あのようなインタビューを受けてしまった」(宮台氏)

 また一部ではあるが、出版界や読者もそのような文化を許容するようなムードがあったとも。

 一方、小山田の音楽的な才能について、宮台氏は「あの時代に『フリッパーズ・ギター』を聴いた、僕らのような年長者は『はっぴいえんど』の再来だと感じた。アメリカンポップスを聴きこんで、作品を作る小山田のような人間は後にも現れていない」。その上で「小山田の関係者、もしくは小山田もこの番組を見るかもしれない」「自己分析を」と、番組への出演を呼びかけた。

 ジョー横溝も本紙の取材に「自己分析をして、自分の言葉でしゃべることが表舞台への復帰の足掛かりとなる」と呼びかける。

 宮台―小山田対談が実現すれば、世間の注目を集めるだろう。