新種UMA騒動!ハイブリッド「ベアドッグ」か 東北の峠を闊歩

2021年07月10日 11時30分

クマなのか、イヌなのか
クマなのか、イヌなのか

 奇妙な動物の姿を捉えた画像が先月中旬、ツイッターにアップされて人々の注目を集めた。舗装された道路を歩く四足歩行の動物は全身が褐色の毛で覆われており、大きな丸い耳が特徴的。撮影者を威嚇するように牙をむき出しにしている迫力のある姿だ。一見するとクマに見える。いや、イヌにも見える。新種のUMA「ベアドッグ」か。いったい、この動物は何なんだ? 新UMA騒動を追った…。

 投稿者の「日本きっかけデパート」は「国道118号線福島県天栄村鳳坂峠で発見したこの奇妙な生き物。野犬のようなクマのようなUMAのような」とツイート。投稿者の「詳しい方教えてください」との呼びかけに、多くの人が「地球外生物?」「UMAじゃなくKUMA」「極度に痩せこけたツキノワグマ」「疥癬にかかったクマ」「はぐれた猟犬?」などと意見を書き込んだ。

 クマかイヌか…。どちらの説も決定打に欠け、「もしかするとクマとイヌの交配種では」という奇想天外な意見も出た。

 しかしクマとイヌの交配など可能なのか? 異種交配といえば、数々の動物が存在する。父がライオンで母がトラだとライガー。父がトラで母がライオンだとタイゴン。父がライオンで母がヒョウだとライパード。逆はレオポン。父がロバで母がウマだとラバ。その逆はケッティ。しかし生息範囲が異なることもあり、自然界では起こりえず、人工的な存在だ。

 福島県で撮影された動物は、ここでは便宜上「ベアドッグ」と名付けておくが、交配種である可能性はあるのだろうか? UMAに詳しいオカルト評論家の山口敏太郎氏はこう語る。

「近縁種は交雑種(ハイブリッド)が生まれやすい傾向があります。イヌとオオカミ(ウルフドッグ)、ブタとイノシシ(イノブタ)は当然のことです。ただ、最近では山の中で訳の分からない動物を見たという証言が続々と寄せられています。イヌとネコや、イヌとキツネなどです。秋田ではイヌとシカが交ざったようなイヌシカ、熊本ではイヌイノシシが目撃されているんです」

 本紙は過去に、イヌシカを報じたことがある。約20年前、ある男性が秋田県にある小学校の裏山で、顔が柴犬、体格がシカほど。シカのようなヒヅメを持つ不思議な動物の死骸を見つけたという話だ。果たして自然界で異種交配など起こりえるのだろうか。

「意外と野生動物は交雑して子供ができるという話があるんです。クマとイヌのハイブリッドは非常に珍しいですが、2017年にシベリアで動物保護施設に保護された『クマと共通する特徴を備えたイヌ』は、クマとイヌとのハイブリッドである可能性が指摘され、『ドギーベア』と名付けられたほどです」と山口氏は言う。

 自然下でも十分にハイブリッドが生誕する可能性があるのかもしれない…。

 とはいえ、ベアドッグには後日談がある。ツイッターにアップした「日本きっかけデパート」に飼い主の知人から連絡があった。飼い主がずっと探し続けていたということで、無事飼い主のもとに戻った。そして、飼い主は「犬です」と断言したのだ。

 山口氏は「今回のベアドック騒動は新種のUMAではなくて残念でした。もしイヌの頭脳とクマのパワーを持ち合わせているなら、動物としては最強モードであったことでしょう。ただ、私のもとにはハイブリッド生物の目撃談が続々と寄せられています。今後に期待しています」と指摘している。

【本紙記者は巨大イノシシと遭遇】本紙は先月26~27日、経済産業省と東京電力の協力を得て、福島第1原発とその周辺に広がる帰還困難区域を取材した。いまだ残る津波と放射能汚染の傷痕の取材だった。

 大規模災害が起こった場所では周辺に人がいなくなったことで野生動物が増加するケースがある。チェルノブイリ原発事故でもそうだった。放射能の影響なのかは不明だが、隣接する川に通常の数倍も大きなナマズがうようよいたことを本紙は報じたことがある。

 今回取材した福島第1原発の周辺でも「ここ数年、原発がある浜通りでクマ目撃情報が増えた。イノシシも多くなった」という声が多数あった。

 本紙が夜間、帰還困難区域に近いホテル周辺で巨大なイノシシを発見した。

 そんな中、英BBCニュース(日本語版)のサイトは先月30日、「町を『乗っ取った』イノシシを調査 家畜のブタと交配」という記事を掲載。記事中で「原発周辺地域に野生の『ブタとイノシシの雑種』が生息している」「人間が避難していなくなった地域で雑種形成(交配)が起こり、そうして生まれた雑種のブタが野生のイノシシと交配していく」と報じた。

 自然下でハイブリッド生物が誕生していることは確かなようだ。

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