時は来た――。自民党の竹下亘元総務会長(74)の次期衆院選への不出馬が発表され、ついにあの男の出番かと永田町がざわついている。タレントでミュージシャンのDAIGO(43)の待望論が巻き起こっているのだ。

 自民党島根県連は8日、竹下氏の次期衆院選不出馬、政界引退を発表した。竹下氏は2019年に食道がんの治療で、一時現場から退いたものの復帰していたが、その後も体調は万全でなく、今期限りで身を引くという。

 竹下氏は島根2区が地盤で、実兄は故・竹下登元首相になる。〝竹下王国〟を誰が引き継ぐかで、永田町の話題は持ち切りだ。

 自民党関係者は「全国的には公募の流れがあるが、島根の土地に至っては、血筋を重んじる風潮がある。〝竹下ブランド〟は別格。当然、本命候補はDAIGOになりますよ」と明かす。DAIGOの祖父は竹下元首相で、幼いころから溺愛されていた。「竹下登の孫」のキャラクターを前面に出したことで、ブレークした経緯もある。
 
 竹下氏の健康問題が取りざたされるたびにDAIGO出馬論は飛び出していたが、ついに正式に引退表明したことで、その機運は一気に高まっている。