衆院選の政見放送が大変なことになる!?

 立花孝志党首率いる「古い政党から国民を守る党」(古い党)の諸派党構想がついにベールを脱いだ。5日に東京・新宿西口駅前で行われた街頭演説会にはせ参じたのはなんとも濃~い面々。いずれも衆院選に立候補を予定しているのだ。

「ハゲの皆様、今まで生きにくかったことはなかったでしょうか? ハゲが生きやすい世の中にしたい!」。こう絶叫したのは、政治団体「HAGE党」党首のパーシモンHAGE氏だ。ティーチングプロで、ゴルフユーチューバーでもある。

 ビジュアル系バンド「ジャックケイパー」のYGこと矢島秀平氏と、李九こと井田恵介氏は「活気がない日本を明るくしたい。日本で石油採掘できる場所がある。1800兆円と推定され、こんな夢のある話がありますか!」とシャウトした。

 立花氏は次期衆院選で、これまで泡沫扱いされてきたワンイシューを掲げる政治団体を古い党のもとに結集させる諸派党構想を掲げており、この日はプレ集会となった。

 2019年の参院選に出馬した黒川敦彦代表率いる「つばさの党」(旧オリーブの木)、新飯田ルイ氏が党首を務める「子供の未来を守る党」、パチンコ業界の問題改善を訴える「パチンコ党」の宮川直輝党首らが、代わる代わる個性的な政策を訴えた。

「ホリエモン新党」で堀江政経塾・運営事務局副長の本間あきこ氏は「誰の耳にも届かないかもしれないが、それでも自分の考えで一歩を踏み出した人たちが集まった」というようにいずれも真剣だ。

 会場の熱気に手応えを感じた立花氏は「誰か自分の主張したいことがある人いますか?」と呼びかけ、手を挙げた聴衆の男性をその場で公認するサプライズもあった。

 古い党は国政政党のため、衆院選の候補者は、泡沫扱いされずに政見放送にも出られる。“超個性派候補”がテレビジャックする日が近づいている。