元総務相で経済学者の竹中平蔵氏(70)が、6日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。開催の是非について議論を呼んでいる東京五輪について持論を展開した。

 竹中氏は「オリンピックって、やるかやらないかって議論をなんであんなにするか、私にはよくわからない」と自ら切り出し「だってオリンピックというのは世界のイベントなんですよ。世界のイベントをたまたま日本でやることになっているわけで、日本の国内事情で世界のイベントを『やめます』と言うことはあってはいけないと思いますよ。世界に対してやるっていう風に言った限りはやるべき責任がある」と語った。

 さらに「1920年のアントワープオリンピックは、まさにスペイン風邪の真っただ中でやったわけですよ」とコメント。これにパネラーの山口もえが「国民は我慢してるんです。だから怒っている」と指摘すると、竹中氏は「我慢しなきゃ仕方ない。それだったらコロナ菌に怒ればいいじゃない」と突き放した。

 同じくパネラーの立川志らくからも「世論の6~7割が中止・延期と言ってるのは間違ってる?」と追及の声が出たが「世論が間違ってますよ。世論はしょっちゅう間違いますよ。世論はしょっちゅう間違えますから」と明言。

 だが、さすがにまずいと思ったのか、竹中氏は議論の後半に「世論は間違うはキツいかもしれないけど、“移ろいやすい”」と発言を修正した。