サザンオールスターズの桑田佳祐が作詞作曲し、演歌歌手の坂本冬美が歌う楽曲「ブッダのように私は死んだ」のミュージックビデオ(MV)が、公開から約1か月半で再生回数100万回を突破。演歌歌手の楽曲としては異例の早さを記録した。

 このMVはCD発売直前の6日に公開された。楽曲を提供した桑田によるオリジナルストーリーのもと、楽曲の世界観をさらに広げて映像化。凛とたたずむ主人公・坂本と、歌詞の物語に登場する〝悪い男〟を演じる戸次重幸が醸し出す、〝不らちな大人の色気〟をまとった「歌謡サスペンス劇場」となっている。

 公開されてから、動画再生回数をグングンと伸ばし、24日には大台の100万回を突破した。ある音楽関係者は「桑田さんが楽曲を作ったという話題性はもちろんですが、年末になって坂本さんが歌番組で曲を歌う機会が増えたことで、楽曲の良さが伝わり、再生回数を大きく伸ばしたというところでしょう。演歌歌手のMVが公開から約1か月半という短い期間で、100万回再生されるというのは異例」と驚かせている。

 大みそかのNHK紅白歌合戦でも坂本はこの「ブッダ――」を披露する予定。同関係者は「これまでにも、紅白で披露されたことで、翌年のヒットにつながるという楽曲も少なくないです。坂本さんの『ブッダ――』もその1曲となるかもしれません」。坂本のパフォーマンスも要注目だ。