NHKから自国民を守る党の〝ゆづか姫〟こと新藤加菜広報室長(27)が21日、次期衆院選で広島3区からの出馬会見を広島県庁で行った。

「NHKから自国民を守る党より次の衆院選に立候補させていただく予定」と切り出した新藤氏。この日、N国党は党名変更し、公式な場では、広報室長が自らの出馬会見で披露した形となった。

 広島3区は公職選挙法違反で公判中の河井克行元法相(57)の地盤で、衆院選への出馬は明らかにしていない。その間隙を縫って、公明党の斉藤鉄夫副代表(68)が出馬を表明し、自民党は石橋林太郎県議(42)の擁立する動きを見せている。また、立憲民主党はライアン真由美氏(57)も立候補を表明するなど衆院選の注目区となっている。

 N国党も今年7月の東京・北区都議補選、千葉・印西市長選に出馬し、アベノマスクブラ・ポスターで、話題となった党の看板娘を送り込んだワケだが、新藤氏も度胸が据わっている。
 
 会見では、河井夫妻の公選法違反事件で発覚した金権政治を猛烈に批判した。

「河井夫妻が配っているお金はわかっている範囲で2000万円。とても大きなお金で大卒の初任給が大体20万円で、何か月分にもなる。子供のころから思い描いていた大人の汚い世界が存在するんだなと。選挙の票をお金で買っていることに驚き。配っただけでなく、地方議員ももらった人がいる。議員としてはあり得ない」

 さらに党名変更やお騒がせ騒動で党が批判を浴びていることにも「ふざけているのか? 国民をバカにしているのか? などと誤解を受けることも多くあるが、少なくとも選挙の票をお金で買うようなことは一切していない」とタンカを切った。

〝令和版・仁義なき戦い〟の舞台は開演間近だ。