音事協 ディープフェイクポルノ摘発を受け声明「権利侵害の助長行為が根絶されることを期待」

2020年11月19日 16時20分

警視庁

 女性タレントとアダルトビデオなどのわいせつ動画を合成した「ディープフェイクポルノ」をめぐり、19日までに警視庁や京都府警などが被疑者5人を逮捕した。

 これを受けて一般社団法人日本音楽事業者協会(音事協)は同日、捜査に全面的に協力していたことを発表。今後も根絶へ向けて取り組むとした。

 名誉棄損の疑いで警視庁に逮捕されたのは、横浜市のホテル従業員・窪謙太朗容疑者ら3人。ネット上ですでに公開されたディープフェイクポルノから人気の出そうなものを選び、自身が運営する無料のわいせつ動画サイトで公開。広告収入を得ていた。

 また、京都府警は著作権法違反などの疑いで大阪狭山市の会社員内海和幸容疑者ら2人を逮捕。管理するリーチサイト(リンク情報を張ったウェブサイト)で無断アップロードされたAV3作品を視聴可能にしたほか、AVに女性芸能人の顔を合成したディープフェイクポルノを公開し、女性芸能人の名誉を棄損した疑い。

 ディープフェイク動画作成者だけでなく、その動画を引用した違法まとめサイトも刑事事件として摘発された。音事協は「インターネット上の違法なまとめ行為の蔓延に歯止めとなるものとして社会的に極めて重要な意義を持つ。タレントに対するインターネット上の違法行為が蔓延する現状に一石を投じるもの」と声明を出した。

 同協会の錦織淳顧問弁護士は「ディープ動画はいったん拡散されてしまったら被害に対する現状回復は絶望的なほど困難。まとめサイトやリーチサイトは、インターネットに本質的に内在する拡散の容易性を、更に一層加速・増大させるもの。逮捕を契機に、まとめサイトやリーチサイトによる権利侵害の助長行為が根絶されることを期待し、引き続きそのための努力を継続してまいります」とコメントしている。