大阪・コロナ感染者急増で吉村洋文知事の人気に陰り?

2020年07月30日 06時15分

吉村洋文大阪府知事

 大阪府は29日、新型コロナウイルスの感染者が221人になったと発表した。府は今月12日に独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒を呼び掛ける「黄信号」を点灯させたが、その後も感染者は増加。22日には100人を突破し、とうとうこの日に200人を超えてしまった。

 専門家や府の担当者は、28日に行われた府の新型コロナ対策本部会議で、大阪市在住の若い世代に多かった新規陽性者が、市外の40代以上にシフトしはじめ、感染経路不明者の割合が6割前後を占めていると指摘。今後、病床が逼迫し、医療提供体制に影響する可能性があるとして、府民の行動変容を促す必要性を訴えた。そこで吉村洋文知事が呼びかけたのが「5人以上での宴会・飲み会を避ける」だ。

 コロナ対策で全国的な評価を得た吉村氏だが、再度の感染拡大に対しては「市中からコロナはなくならない。感染対策を取りながら、社会経済活動を両立させていく」との姿勢。府民から「以前に比べたら、きちんとコロナ対応していないのでは」との声も聞かれる。

 府政関係者は「緊急事態宣言下ではパチンコ店の公表もしたが、感染者は出なかった。今回は感染者が急増しているのに『唾に気を付けて』『5人以上で飲まないで』と言ってるだけ。『どんどんテレビに出て発信していくべき』とか言ってましたけど、今では休日に民放テレビに出演して、平日に代休取ったりしてますしね」と話す。

 その背景には、11月に予定される大阪都構想の住民投票があるという。

「今の人気のままなら勝てそうだから、住民投票に水を差したくないんですよ。維新の悲願ですしね。連日、感染者を更新し続けている今こそ、府民の不安に寄り添うべき」(同)

 住民投票については「やるかどうかは9月に判断する」としている。だがコロナへの対応を誤れば、その結果にも影響しかねない。