東京都知事選(7月5日投開票)が18日、告示され、過去最多となる22人が立候補を届け出た。現職の小池百合子氏(67)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)らを中心に熱い戦いの幕が開いたが、若者の街・渋谷をジャックしたのは、4月28日に第1子女児を出産した何かとお騒がせなタレント・加藤紗里(30)だった。渋谷駅前で行われた政治団体「スーパークレイジー君」代表の西本誠氏(33=スーパークレイジー君)の応援演説に駆け付けたからだ。西本氏は加藤の元カレの後輩にあたるという。

 昨年9月に不動産会社経営の男性と結婚した加藤だが、今年1月に離婚していたことを発表。その後、妊娠を明らかにし、第1子女児となる“りりちゃん”を出産したことを報告した。

 出産後、初の公の場が初の街頭演説になった加藤は「スピード結婚、スピード離婚、不倫疑惑、妊娠、出産しました。シングルマザー代表としてこの場に来ました」とあいさつした。

「離婚後300日問題って知っていますか?」と呼びかけると「離婚後、300日以内に生まれた子供は元旦那の籍に自動的に入ってしまう。明治時代に作られた法律がいまだ使われているんです」と訴えた。子供の保険証を加藤姓で作ろうとしたが、元夫の戸籍に入っており、作れていないという。

 同じ問題を抱えるシングルマザーから多くのDMが届いている加藤は、「日本のシングルマザーの数は123万人といわれています。その中で明治時代に作られた男尊女卑の法律がいまだ使われているのは、どうかと思います。その法律を変えていただきたいと思って、応援演説に立たせていただきました」と西本氏を応援する理由を明かした。

 一方“主役”の西本氏は「投票に行かない若者の眠っている票を一番多く掘り起こせたらいい。アピールする上で、加藤紗里さんは力強い」と感謝していた。