茂木健一郎氏「ほんとうにいい人」の鳩山氏がなぜ首相になれたのか

2020年05月19日 11時36分

茂木健一郎氏

 脳科学者の茂木健一郎氏(57)が19日、ツイッターを更新。2009年から10年まで内閣総理大臣を務めた鳩山由紀夫氏(73)の“政権誕生秘話”に触れた。

 茂木氏は、権謀術数を巡らすタイプではない「ほんとうにいい人」の鳩山氏がなぜ首相になれたのか、以前から不思議に思っていたとか。

「政治家になった以上、みなどうも総理大臣にはなりたいものらしく、その競争や足の引っ張りあいや嫉妬、権謀術数はすさまじいものだと聞く。今の自民党の周辺でも、広島での事件とか、今回の検事総長の話とか、いろいろな思わぬでリークしたり画策したりしていることが伝わってくる」という茂木氏。対談の機会があった鳩山氏に「なぜ鳩山さんは総理になれたんでしょうね。こんないい人なのに」と聞いたところ、「ほんとうは小沢さんがなるはずだったんですよ」「小沢総理誕生直前にいろいろあって、それで自分に回ってきた」との返事があったことを明かした。

「『小沢総理』が誕生するはずだったのが、いろいろあって『鳩山総理』になったことについて、小沢一郎さんはどう思っていらっしゃるかなあ」「総理というのは、政治家はみんな目指して、いろいろがんばって、それでもたどり着けない人がほとんどなのです』と鳩山氏は述べ、「もし、ぼくが、総理の座をどうしても、と目指していたら、もう少し長くその地位にとどまろうとしたでしょうね。私は政治には情熱があったけれども、総理の座ということにはこだわりがあまりなかったから、しがみつこうとか守ろうとしなかった」とも語ったという。

 茂木氏は最後に「政治家の世界はみんなが総理の座を目指してひしめきあって押し合いへし合いをしている中で、ぼんやりといい人でいる鳩山由紀夫さんが総理になったのは、ほんのちょっとの力学の妙というか、奇跡的なことだったんだなあと改めて思う。さて、総理の座は、このあと、どうなっていくのでありましょうか」と安倍政権の行方に思いを巡らせた。