緊急事態で存続の危機に直面 ミニシアターに「支援を」の声届くか

2020年04月16日 17時00分

白石和彌監督

 ミニシアターを救うため、映画「孤狼の血」(2018年)や「麻雀放浪記2020」(19年)などで知られる白石和彌監督(45)が立ち上がった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け15日、ビデオ会議ツール「ZOOM」を使い、プロジェクト「ミニシアターを救え!」についての記者会見を行った。

 政府が7日に緊急事態宣言を発令したのに伴い映画館は自粛となり、特にミニシアター(小規模映画館)は存続の危機を迎えている。

 マスク姿で会見した白石監督は、プロジェクトへの参加理由について「ミニシアターがなくなって小さい映画がなくなると、そこで働くスタッフの働き場もなくなる。これからキャリアを積む俳優の活躍の場がなくなり、映画の人材供給が失われていくのでは、と危機感を覚えている」。

 新作映画のクランクインは5月10日に予定していたが「撮影場所の大半が長野県。緊急事態宣言の発令を受け、東京から来るのは自粛してほしいと言われた」と明かし「10日からは実質無理。調整しているが、厳しい状況」と現状を訴えた。

 プロジェクトはSNSなどで賛同者を募り、15日に損失の補填などの緊急支援を求める要望書と、6万6000人の署名を内閣府、経産省、厚労省、文化庁に提出した。

 だが、署名などを受け取った関係省庁の担当者からは、今後へ向けての対応について具体的な回答はなかったという。

 芸能プロ関係者は「映画撮影現場の声を発信し、現状を知ってもらうことで政府の動きが変わることを期待したい。飲食業と同じくミニシアターも救済してほしい」と話している。

 映画関係者の思いは政府に届くか。