“欠席”は降板の前兆? 情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜午後1時55分、TBS系・名古屋CBCテレビ制作)の3日放送に、火曜日レギュラーの武田邦彦・中部大教授(76)が出演しなかった。先月27日の同番組で、日韓問題にからむ武田氏の発言が炎上したことを発端に、CBCと武田氏の間に不穏な空気が漂っている。もはや降板は避けられない!?

 韓国・ソウルで日本人女性が韓国人男に暴力を振るわれた事件について、先月27日の同番組で武田氏は「路上で女性観光客を訪れた国の男が襲うなんて世界で韓国しかありませんよ」と糾弾。その上で「日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しなきゃ、いけない。(でも)日本男性は(暴行を)我慢すると思うよ」と発言し、猛批判を受けた。

 ネット上で「発言が切り取られた言葉狩りだ」と擁護する声も上がったが、CBC名古屋本社と東京支社に対し、抗議活動およびスポンサーへの不買運動が呼び掛けられる事態にも発展していた。

「歯に衣着せぬ発言がウリの武田教授とはいえ、うかつだった。日韓問題だけでなく、女性問題もからんでいただけにどう捉えられるか慎重に考えて発言すべきだった。このままではスポンサーへの悪影響が出るだけに、CBCとして何らかの手を打たなければいけなくなる」(テレビ関係者)

「ゴゴスマ」は武田教授のほか、前宮崎県知事の東国原英夫氏ら、主張の強いコメンテーターを意図的に起用、たびたび発言が世間の議論を呼んでいる。番組の狙いもそこで、競合番組がひしめく同時間帯で視聴率1位を獲得する日もあったが、今回はそれが裏目に出てしまった格好だ。

 このまま騒動が拡大すれば番組存続にもかかわる。さすがにマズイと思ったCBCは先月30日、番組内で司会の石井亮次アナウンサーが「ヘイトや犯罪の助長を容認することはできません。不快な思いをされた方におわび致します」と謝罪して沈静化を図った。が、今度は武田氏の怒りを買ってしまったのだ。

「武田教授は『発言の責任は自分にあるのに何でCBCが謝罪するんだ』と言って怒っている。CBCとの間に溝ができてしまった。3日も出演するはずだったけれど、前日までに武田教授を説得できなかったようです。このまま平行線が続けば降板もあり得る」(前出のテレビ関係者)

 武田氏は先月31日、自身のホームページで「ゴゴスマでの私の考えを述べる自由とテレビ局の責任」と題して、今回の発言の経緯と真意について音声配信した。「僕は日韓融和系」と前置きした上で「ああいう事件があると日本人の男性もいろんな人がいるから、朝鮮から来る女性に暴行を働く人もいると言ったら暴力容認と言われたんですよ。全然容認してるわけではなくて、そのあと一生懸命に言ったんですけどね、だからいけないんだと」と釈明したが…。

 本紙はCBCに武田氏の「ゴゴスマ」降板の可能性について問い合わせたが「担当者が不在」で回答は得られず。また、武田氏にも電話取材を試みたが応答はなかった。このまま、武田氏は「ゴゴスマ」からフェードアウトしてしまうのか。