吉本興業所属芸人の闇営業問題でCMの差し替えも相次ぐ人気バラエティー番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の27日の放送で、番組提供社のCMがほとんどなくなっていた。

 20日の放送ではオープニング後、提供社として日本生命、ハウステンボスなど3社が表示され、そのCMが流れた。ところが27日は提供社の紹介がなく、ハウステンボスは関連企業・HISのCMが1本放送されたものの、ほか2社のCMは画面に出なかった。

 企業CMの見合わせで代わりに増えていると話題のACジャパン(旧公共広告機構)のCMも、同団体が活動を支援する組織のCMを含めて6本が流れ、ネット上で「ACジャパン多すぎ」と指摘されている。

 雨上がり決死隊の宮迫博之(顔写真上)と蛍原徹(同下)がMCを務める同番組では、謹慎処分を受けた宮迫の姿も、映像の編集によりこの日は消えた。通常は2人が番組のテーマに触れてから出演者を呼び込むが、芸人の写真が並べられナレーションで「ネタ書いてない芸人」と紹介。画面下に「この番組は5月30日に収録されたものです」とのテロップが表示された。

 編集で宮迫の出演シーンや声をカットしたためか、蛍原の不自然なアップなどが目立った。相方が消えた蛍原はMCでありながら画面に映るのは笑ったり相づちを打ったりと、ほとんどワイプ芸人扱い。言葉を発するのも、出演者への問いかけネタ振りばかり。“MCほぼ不在の芸人トーク合戦”のまま番組を終えた。