俳優の間宮祥太朗(26)と女優の桜井日奈子(22)が29日、都内で行われたダブル主演映画「殺さない彼と死なない彼女」(11月15日公開)の舞台あいさつに登場した。

 ツイッターに投稿され“泣ける4コマ漫画”として話題になった同名コミックを実写化。開催中の「第32回東京国際映画祭」の招待作品に選ばれた。桜井は、リストカット常習者の女子高生という難しい役どころを演じた。

「映画祭は初めて」と言う桜井は前日の28日、同映画祭でレッドカーペットを歩いた。「昨日は使い物にならないくらい緊張した。間宮さんがフォローしてくださって、やっとここに立てている」と話す。1年ほど前に行われた撮影では「5時間、ゴミ箱をあさり続けた」シーンもあったと明かし、会場を驚かせた。

 岡山県の純朴な高校2年生だった桜井は、2014年に地元のミスコンテストでグランプリに輝き、芸能界に挑戦。あまりのかわいらしさから、“岡山の奇跡”と称された。

 デビュー後しばらくは学業との両立を図りながらCMに出演し、芸能活動を本格化させた近年はドラマや映画など役者業に力を入れ始めた。今後は女優として大化けする可能性も秘めている。

「美少女然としたルックスからは想像できないけど負けず嫌いで、マジメな顔が意外と怖めであることは本人も自覚している。年と演技を重ねれば、影のあるシリアスな役やクールビューティーな役をこなせるようになる」(テレビ局関係者)

 岡山出身の芸能人といえば、お笑いコンビ「千鳥」の大悟とノブ、ブルゾンちえみの活躍が目覚ましく“お笑い色”が強くなっているが、桜井は地元が誇る演技派女優に成長してほしいところだ。