【永井ルイ「BIG―O!」】

 1999年から2000年にかけて放送されたロボットアニメ「THEビッグオー」。そのオープニング曲として流れ、ブリティッシュロックファン(というか、クイーンファン)を震撼させたのが、永井ルイの「BIG―O!」だ。

 クイーンがサウンドトラックを手掛けた映画「フラッシュ・ゴードン」、その主題歌だった「フラッシュのテーマ」。同曲を知っている人なら、100人中100人が「BIG―O!」を聴いたとたんに椅子から転げ落ちたに違いない。歌詞や歌のメロディーは異なるが、バックのサウンドとアレンジが、まんま「フラッシュのテーマ」だったのである。

 ただしこの曲をパクリなどという陳腐な言葉で一蹴してはいけない。あの強烈なクイーンサウンド、そしてブライアン・メイのギターサウンドを、ここまで骨肉化してオリジナルのアニソンに昇華できるのは永井ルイぐらいなものだろう。

 永井はタンポポの大ヒット曲「乙女 パスタに感動」でも編曲を担当し、つんくが作詞・作曲したアイドルポップスを「キラー・クイーン」を思わせるような大英帝国サウンドに仕立て上げたこともある。

 紆余曲折あって、現在この「BIG―O!」の著作権上クレジットは永井ルイとブライアン・メイの共作という形になっている。いわば“半カバー”みたいな扱いなのだが、リスナーとしては永井の“クイーン愛とリスペクトに満ちたオリジナル曲”と受け止めたい。

 アニメ関連楽曲で「永井ルイ」の名前を見たら、まずハズレはない。「ハムスター倶楽部」のサントラなんて、アルバム丸ごと大名盤。クイーンにカバーしてほしいくらいである。