結成22年。M―1グランプリ決勝に進出するなどブレークから18年。昨今は“営業最強芸人”としても知られるテツandトモ。「なんでだろう」ネタができたことで、実は複数の事務所から声をかけられたという。現事務所を選んだ理由は? そしてなぜジャージーを着ることに?
――芸をやり出して3か月でできた「なんでだろう」ネタを浅井企画のライブのオーディションに持って行ったと
トモ それまでとは反応が全然違いました。オーディションに合格し、ライブの本番ではお客さまが想像以上に笑ってくれたんです。さらに一緒に出ていた芸人さんに「10年食っていけるぞ!」と言われたんですよ。その時は「本当に?」ぐらいに思ってました。
テツ ネタとしてやったのは「小学校のなんでだろう」ですね。♪机の中にパンを詰め込んでるやつなんでだろう~とか。
トモ 今まで落ちていたいろんなライブ、サンミュージックさんとか、どこを受けてもこのネタで全部受かったんです。ライブも盛り上がりました。その後、浅井企画さんが「うちに来ない?」と声をかけてくださったんです。
――あれ? 現事務所(ニチエン)との契約は
トモ まだ契約してなかったんです。サンミュージックさんも声をかけてくださって、その後ニチエンプロダクションも。
テツ 2人で「なんだこれ!『なんでだろう』ってそんなすごいネタなのか?」と驚いてました。
トモ そこで契約どうしようと考えるわけです。浅井企画さんはコント55号さん、小堺一機さんに関根勤さん、キャイ~ンさんや素晴らしい芸人さんがいらっしゃるし、サンミュージックさんはブッチャーブラザーズさんやダンディ坂野さんがいらっしゃるし…。
テツ もともと松田聖子さんや歌手の方が多数いらした事務所だから、歌は強いだろうなって。
トモ でも、ニチエン…。先輩いないし、お笑いの実績もない。
――選ばない流れ!
トモ テツと「ここは冷静に考えよう」と。いま自分たちがお笑いをやってるのは、ニチエンさんが声をかけてくれたから。断っても断っても何度も誘ってくれた。あれがなければ今はないし、「なんでだろう」も生まれてない。
テツ これはニチエンさんにお世話になるしかないな、って。
――そこは大切にしたんですね。ところで、なぜジャージーがユニホームになったんでしょうか
トモ お笑いライブのオーディションには100組ほどの芸人さんが来てましたが、みなさんシャツとジーンズといった同じような服装でした。審査員の方々に「またあのコンビだ!」と覚えてもらえるように、目立つ衣装でオーディションに行こうと考えたんです。
テツ 高校時代、僕はサッカー部のジャージーが赤でした。トモは学校のジャージーが青。赤と青で目立つし、高校時代のジャージーでオーディションに行こうと。
トモ あくまでオーディションで覚えてもらうための衣装です。3回ぐらい着たら脱ごうと思ってました。目立つのが目的だから、海パンとタキシードでも良かったんです。
――ライブやネタ番組で着る気はなかったんですね
トモ ところが、「なんでだろう」でお笑いライブに出られるようになったら、ライブ用の衣装がないんです。とりあえずジャージーで出演したのですが、終わって会場を出たら外にいたお客さまから「赤と青の人だ」と声をかけられたんです。あ、これインパクトあるんだ。しばらくこれでいいか。でもずっととは思ってませんでした。
――なぜジャージーが定番に
テツ「ボキャブラ天国」に出演した時に、ヒロミさんから「お前らジャージーがいい。ジャージー脱いだら終わりだからな」と言われたんです。
トモ 冗談でおっしゃったのかもしれませんが…。
テツ それ以来、ジャージーを脱ぐきっかけを見失ってしまいました(笑い)。
テツアンドトモ…中本哲也(テツ)、1970年5月9日生まれ、滋賀県出身。石澤智幸(トモ)、70年5月10日生まれ、山形県出身。98年2月にコンビ結成。2001年国立演芸場花形演芸大賞銀賞受賞。翌年、金賞獲得。「なんでだろう~」は03年新語・流行語大賞「年間大賞」受賞。親子のユーモアコミュニケーション絵本「なんでだろう」(1000円+税、世界文化社)とCDアルバム「テツandトモの元気になれるのなんでだろう?」(1818円+税)が発売中。












