令和の時代に「Hey!Say!」はどうなる!? ジャニーズの人気グループ「Hey!Say!JUMP」の中島裕翔(26)に付きまとった20代のファンの女が、23日までにストーカー規制法違反容疑で警視庁赤坂署に現行犯逮捕されていたことがわかった。同グループをめぐっては5月に過激ファンの行為によってアリーナツアーが見送られたばかり。ジャニーズ事務所は「今後も同様の事案が発生した際には、厳正に対処してまいりたいと思います」と声明を発表したが、収まらぬファンの暴走にメンバーのモチベーションは下がる一方で、グループは崩壊の危機を迎えている。

 逮捕容疑は19日午後3時50分ごろ、品川区在住の20代の女が赤坂署から付きまとい行為をやめるよう警告を受けていたのに、港区のジャニーズ事務所周辺で中島を待ち伏せした疑い。女は5月2日と11日にも中島の自宅付近を訪れており、ジャニーズ事務所が赤坂署に相談。同署が6月、女に書面で警告していた。

 女は調べに「友人と会うため、近くを歩いていただけ」と容疑を否認しているという。

 これを受け、ジャニーズ事務所は「ストーカー行為などによる、社会生活における精神的不安は、仕事に多大なる影響を及ぼすため、これからも所属タレントが安心して、良い仕事ができる環境整備に努めてまいります。そのためにも、今後も同様の事案が発生した際には、厳正に対処してまいりたいと思います」との声明を発表した。

 同グループをめぐっては、一部の過激ファンがメンバーの新幹線の移動時にホームに殺到したり、飛行機の搭乗ゲート前の通路をふさぐなどのトラブルを連発。事態を重く見たジャニーズ事務所は5月にグループのアリーナツアーを見送る決断を下したばかりだ。

 その直後の逮捕劇――。辟易しているのはメンバーだ。事情を知る関係者は「メンバーのモチベーションは下がる一方で、崩壊寸前です。被害に遭った中島に至っては、本人の俳優志望もあってグループを抜けたいという思いを持っていると言われています。今回、事務所が毅然と対応したのは過激ファンの取り締まりに加え、グループに自分たちが守るという“本気度”を見せる必要があったのでは」と話す。

 表に出ていないだけで、メンバーの被害は数え切れない。とりわけ、狙われているのは中島に加え、山田涼介(26)と八乙女光(28)だ。

「ファンの間で伝説なのが『平成処女軍団』と呼ばれるやらかしグループ。とにかくハチャメチャで、中島さんの自宅前で寝泊まりする子もいた。ブチ切れた中島さんが『親の顔が見てみたい』と吐き捨てると、それをプロポーズと勘違いして大喜びしていたそうだ。多少(話が)盛られている部分はあるだろうが、とにかくヤバい連中だった」(古参ファン)

 今回逮捕された女性が“レジェンド”の一員かは定かではないが、こうした嫌がらせを連日繰り返されては、気がめいるのも無理はない。

「もともとメンバー同士の仲も良好とは言えず、山田がグループ内で浮いているという情報もあった。こんな状況ではライブ活動は不可能。グループそのものも、このままいくところまでいってしまうかもしれない」とは音楽関係者。

 しかも時代が時代だ。数年前まではやらかしに対して、タレント側が自衛行為に出ることもあった。例えば、KAT-TUNを辞めた赤西仁(35)は集団で逆にやらかしを追いかけ回したり、NEWSの某メンバーはやらかしの運転する車のボンネットに飛び乗り「出てこい、オラ!」と威嚇することもあった。

 ただ、SNS社会となり、こうした防衛策もできなくなったのだから、最後は事務所が守るしかない。

「関ジャニ∞の大倉忠義も一部ファンの付きまといがストレスとなり、昨年11月に携帯専用サイトで異例の苦言を呈した。若手の有望株であるキンプリ(King&Prince)も、年々ファンが過激化しており、“第2のヘイセイ事件”が起きてもおかしくないところまで来ている」(芸能プロ関係者)

 ジャニー喜多川さん(享年87)不在のいま、ジャニーズの危機管理体制が問われている――。

【裕翔のアダ名「中島7号」】「Hey!Say!JUMP」の中島といえば、女優の吉田羊との“7連泊”で世間をにぎわせたことがある。

 2016年の春に報じられたが、この2人の年の差は20歳あった。「そのため、ファンからは現実味がないことで、人気低下にはつながらなかった。しかも、撮られた相手が同性からも好かれている吉田というのも大きく、中島のファンからは“無名のグラビアアイドルと撮られるくらいなら、羊さんのほうがマシ”という声も少なくなかった」とある芸能関係者。

 ただ、この一件は中島にとってはありがたくない“称号”もついた。「ジャニーズには裕翔だけでなくて『Sexy Zone』にも中島健人というメンバーがいるんです。ファンの間では裕翔が『中島1号』、健人が『中島2号』なんて言われていたんですが、この一件で裕翔は『中島7号』と呼ばれるようになりました。『7号』の7はもちろん7連泊の7です」と同関係者は語る。