ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「モーニング娘。’20」の10期メンバー・石田亜佑美(23)と15期メンバーの北川莉央(16)、岡村ほまれ(15)、山崎愛生(14)のインタビュー特別版第3回は「石田さんの“裏の顔”、怖いですか?」(取材は6月上旬)。

 北川:最初はすごくしっかりしている先輩という部分があって、それでしばらくすると「怖い期間」が続いたんですよ。リハとかで怒ってくださってたんですけど、その時は目の前のことに必死だから、それに対して「怖い」としか思えなかったんです。でも、いま振り返ってみたら「あの時、ああ言ってくださったのはこういう意味があったんだな」と。改めて感謝ですね。

 石田:北川とのレッスンは私の歴史の中でも忘れられない。それこそ、ジャンプの仕方とか走り方とか一から教えて。基礎の基礎から教えたもんね。今まで、そういう子はいなかったもんね。15期の中で北川は年上だから、できないことを一番考えていたんだろうなって。

 岡村:皆さん、厳しくしていただいて、その時には悲しい、悲しいって感じだったんですけど、その時に怒られたことを紙に書いて、後から読み返すと、いろいろ発見があって。その時に怒っていただいたことって、今になって大切だなと気づきました。

 石田:フフフッ(照れ笑い)。かわいい。でも、かわいがってるだけじゃ、モーニング娘的によくないなと思っていたので、厳しくもしたんだけど今、かわいいと思えてるってことは、みんながしっかりとしてきた証拠なのかもしれないね。

 山崎:私はハロプロ北海道研修生だったので、あまりステージで接する機会がなかったんですけど、加入して、本当に細かいところまで見えるようになってきて。ダンスの時、指先まできれいに伸びてるなとか。

 石田:細かいことに気づいてくれるのはうれしいな。

 北川:怖い時は怖いですけど、怒る時も頭ごなしに怒るのではなくて、きちんと分析した結果を、まるで箇条書きにしたように、ちゃんと伝えてくださる。きちんと見ててくれるからこそ、言える言葉なんだろうなって思います。私は嫌な気分にならないというか、反省できる。改善点も含めて、きちんと教えてくださる。

 石田:北川には伝えやすかった。「こういえば伝わる」っていうのが、分かったので。また、成長するのが早いので「(ちょっと言葉足らずだったけど)この言い方でも伝わるんだ」って成長に驚きもあった。私も勉強になったかな。分析して伝えるのは、私的にも北川にはまった気がする。北川には一つひとつ動きを見せて伝える。ほまちゃんは、私のことを怖がらない。同期の佐藤優樹ちゃんは、何か教えてると「あゆみん、顔怖いよ」って言われるけど(笑い)。ほまちゃんは「え、分からないので、どんどん教えてください」って感じで聞いてくる。私も、持っているものをすべて伝えたくなる感じかな。

 岡村:私自身は分からないんですけど、でも、なんかツアーの途中で曲「自由な国だから」の振り付けとか教えてもらったんですが、完璧でなくて、2度目に注意されたときには、ちゃんと言葉で教えてくださるので、すごく納得した感じがありました。

 石田:できるまで一緒にやろうか!って感じだったもんね。愛生ちゃんは研修生だった分、ほかの2人に比べて「愛生ちゃんは大丈夫」っていう目で見られがちだったと思うから、そこをちゃんと教えて。「セクシー」を表現するのが苦手だから、そこを教えたりとか。北川にはこのやり方違うなっていうのを、愛生ちゃんには教えたりね。「腰一個!」とか。

 山崎:そうですね、腰一個とか。

 ――腰一個?

 石田:例えば、立ち姿勢で、真っすぐ立つから「腰を一個外す(少し横にずらす)」とちょっとお姉さんぽく見えるとか。「お尻ひとつ」みたいな。

 岡村:ウエーブの表現も細かく教えていただきました。

 石田:体で波を打つような表現で、胸より先におなかが出がちなんだけど、ちゃんと「はい、いま頭」「はい、いま胸!」「はい、そこで、おなか!」「最後にお尻」みたいな教え方だよね。

 岡村:私は石田さんが動きで見せていただけると分かりやすいんです。

 北川:私は、言葉がもうちょっと細かく教えていただけるとうれしいんです。

 石田:そうそう、そうだよね!(つづく)