TBSは1日、情報番組「王様のブランチ」でリポーターを務めるタレントの青木英李(25)と紗綾(20)が、デング熱に感染した疑いがあると明らかにした。2人は現在治療中という。


 TBSによると、2人は8月21日に東京・代々木公園でロケを行った際、蚊に刺されたとみられる。2人はそれぞれブログで、27日に高熱が出たことを記述。その書き込みは現在、削除されている。


 厚生労働省は「感染症法に基づく医師の届出のお願い」として、デング熱を「全ての医師が、全ての患者の発生について届出を行う感染症」の対象疾患に指定し、「患者が発生するたび、診断した医師が、最寄りの保健所に届け出てください」と求めている。ごく軽い感染症なら、1か月以内でいい場合もあるが、デング熱については「ただちに届出をお願いします」というレベル。だが、TBSは「理由は不明だが、2人は厚生労働省が発表した感染者のリストには含まれていないようだ」としている。


 医師が何らかの理由で意図的に届け出なかったのか、怠ったかは謎だ。謎はそれだけではない。「王様のブランチ」といえば、視聴者には“生放送”の情報バラエティー番組として知られている。しかし、27日に揃って高熱を訴えている2人が30日の「――ブランチ」のスタジオに、何事もなかったかのように出演していたのだ。一体なぜ?


「実は30日は生放送ではなかった。ですから、23日の放送後から本日まで出演者と番組スタッフが顔を顔を合わせることはなかった」とTBS。


 次回放送の2人の出演、番組内で本件について報告するかは未定だという。TBSは「2人に同行したスタッフ5人とも今のところ症状が出ていないが、出演者の発症を受けて今後、検査させる」としている。