人気漫画「るろうに剣心」作者の和月(わつき)伸宏(本名・西脇伸宏)容疑者(47)が21日、女児の児童ポルノ動画を所持したとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で書類送検された。

 西脇容疑者は10月、都内の事務所で10代前半の女児の裸が写った動画を収録した複数のDVDを所持。警察の調べに容疑を認め「小学校高学年から中学2年生くらいまでの女の子が好きだった」と供述している。

「るろ剣」は、シリーズ累計発行部数6000万部を超える大ヒット漫画。1994年から99年にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載され、アニメ版も人気を呼んだ。近年では人気俳優の佐藤健(28)主演で実写映画化され、大ヒットを記録した。

 捜査関係者によると、別の児童ポルノ事件の捜査で、同容疑者が女児のDVDを購入していた疑いが浮上。警視庁少年育成課が自宅を捜索し、複数のDVDを発見した。

「児童ポルノは裏モノのアダルトビデオよりも入手ルートが限られており、利用者はいわゆるロリコン、マニアしかいない。西脇容疑者は筋金入りの顧客だった」とは捜査関係者。

 児童ポルノの単純所持は15年7月から処罰対象になった。性的な目的で18歳未満の子供の児童ポルノを所持・保管すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。

 今回の事件で大損害を被ったのは集英社だ。9月発売の月刊誌「ジャンプスクエア」で「るろうに剣心」北海道編の連載がスタートしたばかり。本紙取材に同社は「今回の報道を受け、社として重く受け止めております。作家は、深く反省しています」と書面でコメントした上で、12月4日発売号より当面の休載を発表した。

「青少年向けの漫画だけに、今回の事件は御法度。打ち切りの可能性も高いのでは」とは出版関係者。同作のストーリー協力に、妻で作家の黒碕薫さんも名を連ねていたのも、無情な限りだ。代償は思いのほか大きい。