◇藤岡俊介(38)兵庫支部94期

 ボートレース芦屋のSG「第26回オーシャンカップ」の開幕が20日に迫った。カウントダウンコラムも今回が最終回。ラストはデビュー18年目で念願のSG初出場を果たす藤岡俊介が登場。夢の大舞台に足を踏み入れる直前の胸中を明かした。

 2004年5月に地元・尼崎でデビューして、選手生活18年目に突入。昨年も5Vと、あと一歩でクラシックに届かないなど、惜しいケースは何度かあったが「18年は長かったが、あきらめなくて良かったです!」と、ようやくにして悲願の大舞台に立つ。

 地元では稲田浩二、小坂尚哉とともに「94期兵庫三銃士」として親しまれる存在。頭角を現したのは同期の中でも早い方だった。A1に初昇格したのが2009年後期、その後はA2が3期あったが、2011年後期にA1に再昇格すると、現在に至るまで10年間A1をキープしており、一般戦なら常にVを争ってきた強豪だ。今回が初SGということに意外に感じるファンも多いだろう。

「今までは勝ち切れていなかったんでしょうね。(SGに)出たい気持ちはあったし、それは以前から変わっていないが、たまたま調子が良くなった。流れも良かった」と、昨年5月~今年4月の選考期間内にGⅠ優出が3回。しっかりチャンスをモノにした。躍進の秘訣はスタートとエンジン出し。もともとスタートは武器といえる選手だが、「全速で行けるようになりました。〝まくったろ!〟という気持ちが強くなった。エンジンも少しは出せるようになりました」とパンチ力に磨きをかけ、SGキップをつかみ取った。

 特に今回は師匠の吉川元浩、また弟分に当たる高野哲史との同時参戦。ファンだけでなく、師匠に対しても「お待たせいたしました!」という気持ちだ。高野は過去2回SG出場しているが、いずれも吉川との同時出場。昨年の鳴門オーシャンCはSG初出場にして初優出、児島グラチャンは優出こそ逃したものの準優勝戦1号艇と走るたびに活躍しており、何かにつけ師匠が心強い味方になったと語っていた。藤岡にとっても、頼もしい存在となってくれるに違いない。

 今回の舞台・芦屋は2017年12月の65周年記念でGⅠ初優出を決めた舞台。直近ではあっせんが少なくなっているが「広い水面は嫌いじゃない」と、水面相性も悪くない。

 もう若手ではないだけに「まずは目の前の1走」と具体的な目標は立てていないが、「頑張らなアカン」と周囲への感謝の気持ちを胸に芦屋へ乗り込む。