◇河村了(37)愛知支部95期
最近、ピット内で「ボートカンパニー」のロゴをプリントしたTシャツを着用している選手が増えてきている。
作製したのは河村だ。趣味が高じてTシャツのデザインに本格的に力を入れるようになった。その理念は「チャリティー活動の一環」だ。
これまでレース場などからチャリティーオークションに出品される物を依頼された時、頭を悩ませることも多かった。「捨ててしまおうかな」と思っていたほど着古した乗艇着が意外なほど高額で落札される。この状況に「ボートレーサーには付加価値がある。僕らはお金を寄付する以外にも、レーサーとして何か社会に貢献できることはないか」という思いにたどり着いた。
この考えを選手仲間に提案したところ賛同する声が多かった。「いろんな地区の選手におもしろいと言ってもらえた。それなら各地区に支部長や営業部員みたいな人がいてもいいのかな、と…。僕らは自営業者だから、支社長とか社員という肩書がなんかうれしいんですよね。カンパニーと名はついてるけど、全然、会社ではないです(笑い)」と経緯を説明する。
また、その先に思い描いているのはファンの交流の場を提供することだ。「レーサーが着ているTシャツと同じものを出品して、それを手に入れたファン同士が偶然、レース場で会った時にコミュニティーをつくるきっかけになればいいかなと思ってるんですよね」。ファン同士の交流を促進することがボートレース界のさらなる発展につながると考えている。
さらに、今後は「女の子(女子レーサー)にも好まれるものも作って、ファンの方と一緒に楽しめればおもしろいですよね」とファン層の拡大も視野にいれている。
〝本業〟のボートレースでは2走前のとこなめでフライングを切ってしまった。ただ「こんな時こそメンタルの強化やペラ調整のスピード性を上げること。質のいいスタートを磨くいい機会」とプラス思考だ。今年3月の福岡クラシックで2度目のSG出場を果たした。3度目のSG出場に向けて、さらなるステップアップに取り組む。
☆かわむら・りょう=1983年12月20日生まれ。愛知県出身。2004年11月のとこなめでデビュー。翌12月の桐生で初白星、10年10月の蒲郡で初Vを飾る。通算18V。同期には峰竜太、岡村仁、海野康志郎、山田哲也らがいる。












