ソフトバンク・正木智也外野手(26)が16日、みずほペイペイドームで行われた日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦で、痛恨の失策を取り返す逆転2ランを放った。チームは6―2で勝利し、3年連続23度目の日本シリーズ進出を決めた。

 1―1で迎えた5回の守備。無死一塁から田宮の一ゴロを処理した正木は二塁へ悪送球し、無死二、三塁のピンチを招いた。先発・前田悠は水野の適時内野安打で勝ち越しを許したものの、失点を1点にとどめた。

 その裏、市死から庄子が二塁打で出塁すると、正木が加藤の直球を捉え、左中間スタンドへ逆転2ラン。自らのミスをバットで取り返した。

 正木は「前の回の守備でエラーしてしまって」と振り返り、前田悠が最少失点で切り抜け、庄子が好機をつくってくれたことに感謝。「なんとか庄子をホームにかえすっていう気持ちでいましたけど、結果的にはホームランだったので、自分でもうれしいです」と喜んだ。打球についても「打った瞬間、スタンドには届くなと思った」と手応えを明かした。

 小久保裕紀監督(55)も5回の攻防を振り返り、前田悠の粘投を評価した上で「そのあと打った正木がすごいです」と称賛した。

 その一発の裏には、2人から受けた助言があった。正木は第1戦までは打撃の状態が良くないと感じていたが、第2戦前のアーリーワークで長谷川コーチからステップの仕方を教わり、同日の試合中には近藤健介からバットのヘッドの使い方について助言を受けた。「その2つがすごい効きました」と振り返った。

 24日開幕の日本シリーズに向けては「いいところで1本打ちたい」と意欲を示し「長打とかフォアボールとか、全ての面で打撃で貢献していきたい」と言葉に力を込めた。