ボクシング4大世界戦(27日、トヨタアリーナ東京)の前日計量が26日に都内で行われ、出場選手はすべてパスした。WBC世界バンタム級タイトルマッチ(上限体重53・5キロ)は王者・井上拓真(30=大橋)が53・4キロ、挑戦者の同級1位・那須川天心(28=帝拳)は53・5キロ。那須川はロック歌手の故忌野清志郎さんのTシャツを着用し、「ロックで行くんで」と、昨年11月に敗れてからの雪辱へ闘志をたぎらせた。

 計量後の写真撮影で拓真と約13秒間にらみ合い、その印象を「なんか自信は相当あるんだろうなって思いましたけど、まあ、見とけって感じですか」と語った那須川。仕上がりは「すべてにおいて整ってるっていう状況じゃないですか。心技体、やるべきことはやってきた」と万全をアピールした。

 清志郎のTシャツは前日にもらったものだという。それを着用して計量に臨んだ理由を「ロックで行くんで、今回の試合。自分のエネルギーをぶつけるっていうだけですね。ロックってそういうもんじゃないですか。いいとか悪いとか正解とか不正解とかないと思うんですけど、自分のエネルギーをただ単に相手にぶつける、見てる人にぶつける、そういう試合ができたらいい」と力説した。

 前日の公式会見では、識者らの意見では拓真優位との声が多い中、試合を生配信するプライムビデオが募集した予想では那須川勝利の予想が上回ったことに不快感をあらわにした。

 それに対し、インターネット上で批判的な意見が浴びせられたが、「会見の後もいろいろグジグジ言われてますけども、いやもう知らねえよって話なんで。お前は主人公気取りやがってみたいに言うけど、いや、お前らみんなも主人公だろって。自分の人生を俺は生きてるだけなんで、そこをしっかりぶつけますよ。はい、ロックでいきます」と猛反論。続けて「かき乱しますよ。いろんな幻想を」と不敵な笑みを浮かべた。

 ロックの精神は「自由と反抗」などと言われる。神童は〝拓真政権打倒〟を果たせるか。