松村北斗主演の日本テレビ系ドラマ「告白―25年目の秘密―」19日放送最終回で、松村演じる「25年愛」の爽太とその相手・麻里子(岡崎紗絵)の〝終わり方〟が視聴者の好感を呼んでいる。

 幼い頃にいじめられた爽太が、救ってくれた少女の麻里子に25年間、黙って片思いを続けてきた物語。創業家一族の麻里子が役員を務める化粧品会社で部下となった爽太は、麻里子を守りたい一心で邪魔者退治に暗躍する。2人の周囲では殺人や監禁といった事件が相次いだ…。

 最終話では一連の事件の片はついたが、危ない行為にも及んでいた爽太は責任を感じて会社を去る。「25年の恋は終わった」と日記に書いて漁港のある街に移り住む。1年後、父と通うゴルフ場が近いというこの街を訪れた麻里子と偶然の再会。すると爽太は25年間の思いを熱弁し、麻里子も応えた。

 夕暮れの漁港で向き合った2人。麻里子は爽太に「落とし物」を渡し、けげんな顔の爽太に「秘密」とツンツン顔で言って通り過ぎる。後を追う爽太。「ここでどんな暮らししてるワケ?ちゃんと生きてんの?」とツッコむ麻里子に対し、爽太は口ごもる。「案…内します」と言葉を絞り出すと、「案内しない選択肢ってあります?」とさらにツッコまれた。

 この掛け合い問答中の2人はオフショットで、夕日が沈む海と護岸などが映り、完結となった。今期の恋愛ドラマでは、TBS系「君の好きは無敵」では松本若菜と佐野勇斗、フジテレビ系「ラストノート」では内田有紀と寺西拓人が、それぞれ高原や花園で肩を並べて前へ歩んだ。前者ではカップルが固く手をつないだ。この2作と比べると「告白」は異色の描き方だ。

 X(旧ツイッター)では、「2人が駆け寄って抱き合うとかしなくてよかった男前麻里子と爽太らしい終わり方」「変にイチャイチャさせて終わる脚本じゃなくて2人の何かがまたゼロから始まりそうな終わり方で本当によかった」「素敵な終わり方だなーーー」といった受け止めが少なくない。

 ラストに先立つ爽太熱弁シーンには伏線も張られていた。最終回序盤、実は殺人犯だった結婚相手候補の刑事佐倉(玉山鉄二)に麻里子が呼び出されたことを知った爽太は電話で「行くな」と頼む。理由は後で話すの一点張りの相手に、キレ気味の麻里子は「いつも大切なことをちゃんと言葉にしない」と責める。1年後の漁港で酒席に呼ばれた爽太は、〝言わなくても分かるだろ〟調の夫に、妻が「肝心なこと言葉にしないんだから」とボヤくのを見て、何かを感じた様子だった…。

 最終的に「言葉」が結びつけた爽太と麻里子。漫才調の掛け合いが余韻を残した。