ボクシングのWBA世界スーパーバンタム級2位のラモン・カルデナス(米国)が同級4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)からダウンを奪った本当の〝理由〟を明かした。専門メディア「BOXINGSCENE」が報じた。

 カルデナスは2025年5月に井上に挑戦。2ラウンドにはモンスターから左フックでダウンを奪い、世界を驚かせた。しかし、その後に反撃を受けて8ラウンドでTKO負け。悲願のベルト奪取はならなかった。それでも、カルデナス陣営は井上からダウンを奪ったことについて研究と練習の成果だと強調した。

 同メディアによると、カルデナスは井上からダウンを奪ったことに「あのちょっとした動き、あの技はいつもやっているのです。突然思いついたものではありません。ジムで練習中に覚えた技でボクシングの技ではないんです」とし「僕の場合は左に動いて、右にフェイントして、左にフェイントして、右にフェイントしてドーン!ヒットするんだ。これはプロの技さ」と語ったという。

 カルデナスは伝説ともなった左フックについて「良いことだよ。ジムではコーチたちが他の選手たちに『カルデナスに気を付けろ、あいつは小細工を使うぞ』って言っているんだ」とし「電気技師や配管工みたいなものだ。仕事をする中でコツを覚えていく。僕もそれを学んだ。それが功を奏した」と説明した。

 同メディアは「カルデナスにとって永遠に残る勲章だ」「独学で身に付けた技が同世代の最強格闘家を不意打ちしたというのは実に愉快な話だ」とした上で「カルデナスがそれ(ダウン)以上に望んでいるのは井上との再戦、スーパーバンタム級のベルト、あるいはこの決定的な瞬間を超えた何かだ」と伝えていた。