15日のフジテレビ系月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」第10話で、サバ缶の宇宙食認証への〝最後のピース〟となった課題をクリアするきっかけとして、登場人物の口からプロレスラーの実名が語られた。

 福井県小浜を舞台に、地元高校生が特産のサバを使った缶詰を宇宙食として届ける物語。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙食認証を得る過程において、1年半の保存検査で味が落ちたとされ、悲願成就は見送りになっていた。

〝サバ缶宇宙〟は、主人公の教師・朝野(北村匠海)や代々の生徒たちによる十数年のプロジェクト。長期保存後もうまみを保つことに加え、新たにスプーンで食べやすい柔らかさを求められた。残された課題には、第5期となる女生徒4人が取り組んだ。

 味については改良で手ごたえを得た4人。ある日、ドーナツ屋に出かけた吉瀬(蒼戸虹子)と桜庭(横田真子)は、店主の田所(八嶋智人)からアルバイトの柚希(ゆめぽて)が米国へ行ったと知らされる。米国談義で田所は現地のプロレスを観たいと言い、無関心な2人に「長州力や!ドラゴン藤波(辰爾)や」と名を挙げた。

 田所は自分を模した店の広告看板に腕を絡ませて「プロレスってのは関節技が面白いんや。力づくで決めにいってもアカンねん。神経を遮断するんや。じっくりと神経を締め付けて。神経を遮断すると力が入らんのや。最終的にフニャフニャになるんや」とまくしたてた。

「神経」「遮断」「フニャフニャ」に2人はひらめいた。魚の処理で行われる「神経締め」。これをサバにも使えば、死後硬直が遅れて柔らかくなるという仮説を立てた。朝野は、魚がバタバタしてエネルギーを消費すればうまみも減るとして、神経締めにはそれを防ぐ効果もあると示唆。このやり方が功を奏し、「サバ醤油味付け缶詰」はJAXAから33番目の宇宙日本食と認定された。

 このドラマは「実話をもとに描くオリジナルストーリー」。認証獲得への〝ラストピース〟だった柔らかさの課題が、プロレス技がきっかけでクリアされたとなれば劇的だが…。