【闇夜のヘヴィ・ロック/エアロスミス(1975)】
米国を代表するハードロックバンド、エアロスミスのサードアルバムにして出世作。全米11位を記録した。ブルースやストーンズ、ツェッペリンの影響を受けながらも、ジョー・ペリーのギターリフとスティーヴン・タイラーのボーカルを軸として、同作で独自のグルーヴを確立させた。
とにかく理屈抜きにカッコいいのである。1曲目の表題曲は性急なイントロのギターのリフに尽きる。後年出てくるパンクの香りもする。2曲目「ソルティおじさん」ではカントリーテイストを披露し、4曲目の代表曲「お説教」(ウォーク・ディス・ウェイ!)はイントロのリフが最高で曲の構成も文句なし。ボーカルの背後に鳴るジョーのギターも最高で、ハードロックとして文句のつけようがない名曲だ。
B面冒頭の「スウィート・エモーション」はモジュレーターが印象的な曲だが、コーラスの巧みさも証明している。バンドとしての一体感は抜群で、ライブでは欠かせない代表曲となった。ラストは定番のロックバラード「僕を泣かせないで」で締めている。
バンドは76年に最高傑作「ロックス」(全米3位)をリリースした後に失速するが、ご存じの通り86年にRun―DMCが「ウォーク・ディス・ウェイ」をカバーし、MVにはスティーヴンとジョーも参加。全米4位の大ヒットを記録すると同時にバンドも復活し、現在も活動を続ける。ロック史に残るまれな「大事件」でもあった。名盤であると同時に、発売当時の邦題の数々は最高である。しかしお説教…。












