都市伝説に人はどう向き合うべきか――。SNSが発達し、AIも急激な進化を遂げる中、世界にはさまざまな情報が飛び交っている。ファクトかフェイクかますます分からなくなる一方で、都市伝説はブームだ。今月24日に発売されたカードゲーム「イルミナティ ニューワールドオーダー アサシンズ日本語版」(飛鳥新社)の公式アンバサダーの“Mr.都市伝説”関暁夫(50)にこのほど話を聞いた。

 昨今は都市伝説ブームだ。YouTubeでは「Naokiman Show」(約249万人)、「コヤッキースタジオ」(約160万人)、「TOLAND VLOG」(約95・7万人、いずれも30日現在)など都市伝説にフォーカスしたチャンネルが花盛り。また、2021年に発売された、漫画家・たつき諒氏の「私が見た未来 完全版」が昨年7月に大災害を予言したとして話題となり、その影響から一部の国際便が減便となったのは記憶に新しい。

 そんな都市伝説ブームに火をつけたのが、関だ。06年の東京スポーツの連載を皮切りに、テレビ東京系「やりすぎ都市伝説」で人気急上昇。今もなお、その世界で圧倒的な存在感を示している。

 関は現在のブームについて「かつて新聞やテレビだけしか取ることができなかった情報が、今ではさまざまなメディアで取ることができるようになって『こういう見方もできるよね』と多様に考えるきっかけになった。そういう意味で、都市伝説は“考察文化”を広げたと言えるんじゃないかな」と歓迎する。

 最初は真実だったものが、人々に語り継がれる中でウソのように聞こえることもあれば、逆にまったくのウソだったものでも、まるで真実に聞こえることもある。少女らへの性的人身売買で起訴され、自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏が、英王室の元王子をはじめ世界中の政治家や著名人と親交があったことは、まさに都市伝説のようなニュースだった。それだけに「真実を追求しようとすることが大事」と関は言う。

「ただの都市伝説で終わるのではなくてね。本当の真実というものはうその中にあるものだから」

 その意味で「イルミナティカード」は、国際情勢や社会問題を考える良いツールになりそうだ。米同時多発テロやパンデミックなどを予言しているとされるが、もともとはカードゲーム。1994年に米国で全412枚として発売され(日本では24年発売450枚)、第2弾となる今回は、95年に発売された入手困難な“幻の続編”で、未発表4枚を含む全129枚のコンプリート版となっている(米国版は年代によってさまざまなバージョンがある)。

 注目なのは「もううんざりだ」と題したカード。どこかの国の大統領をほうふつとさせる男のイラストと「我々のスナイパーは、いつでもどこでもお前を仕留められる。では、良い一日を」のメッセージ、そして右耳付近に走る弾道のような線とひし形のような図形…。前述した通り、これは95年に発売されたものだ。また、日本の未来にまつわる「来訪者」「愛しい子どもたち」「誘発噴火」「アップサイクル」も何やら意味深となっている。

 関は「都市伝説にしてもイルミナティカードにしても入り口はエンタメでいい。ウソか本当かわからない、そのドキドキやワクワクを楽しんでほしい。それが国際情勢や社会問題を考えたり、防災意識を高めるきっかけになれば。真実を追求して、みんなには自分なりの答えを導いてほしいね」と力を込めた。

 ☆せき・あきお 1975年6月21日生まれ、東京都出身。96~2009年にお笑いコンビ「ハローバイバイ」として活動。06年の「東京スポーツ」の連載を皮切りに、テレビ東京系「やりすぎ都市伝説」で人気になり、現在の都市伝説ブームの先駆けとなった。現在はYouTube「Mr.都市伝説 関暁夫の情熱が止まらない」運営のほか、イベント開催、自身がオーナーを務める「セキルバーグカフェ」を経営。著書「ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説 信じるか信じないかはあなた次第」などベストセラー多数。