奈良市議のへずまりゅう氏(34)が自身のX(旧ツイッター)に対し、公開中のアニメ映画「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」の犯人をバラすDMが複数のネットユーザーから寄せられているという。たまったものではないが、〝ネタバレDM〟は法的責任を問えるのか――。
へずま氏は同作が公開された10日、Xで「悪質すぎる。毎年、劇場版名探偵コナンの犯人をDMで報告してくるの何なん? これ賠償金とか取れないんですかね。映画初日にこれはないだろ。どんだけ暇人なんだよ」と主張。DMを送り付けてきたネットユーザーのアカウント一覧を画像で示した。「2年ぐらい前にコナン映画の犯人ネタバラシが流行りました。自分は犯人を知ってしまいましたがコナンファンとして映画を見てきます」とした。
「コナン」は犯人予想の考察が醍醐味。この〝嫌がらせ〟は法的責任を問えるのか。
アディーレ法律事務所の島田さくら弁護士は「DMで犯人をバラされただけでは法的責任を問うのは難しいです」と指摘。「DM送信者に対して慰謝料などを請求するためには、権利や法律上、保護された利益が違法に害されたといえる必要があります」と解説した。
今回のケースでは「犯人を知らない状態で『劇場版コナン』を見たかったという期待は法律上、保護された利益とまではいえず、違法性も認められないでしょう」とし、「犯人名を文字でDMで送り付けただけでは、著作権侵害にもなりません」と続けた。
「明確に拒否しているにもかかわらず、嫌がらせのために大量のネタバレDMを反復して送り続けるなど、極端な事情があれば嫌がらせに対しての慰謝料請求は考えられます」とも指摘。それでも、「DMは発信者情報開示の対象外であるため、DM送信者を特定するのが困難という問題もあります」とやはり対応は一筋縄ではいかない。
どうすればいいのか。
「SNSでネタバレを拒否していることを明確に示す方法が考えられます」というが、「強制力があるものではなく、面白がって、かえって、DMが増える可能性も否定できません」と指摘。「映画の時期が近付いたら、DMを閉鎖するという対策が現実的ではないでしょうか」と指南した。
法的責任の追及は難しくても、嫌がらせは許されない。













