ザ・ドリフターズの故仲本工事さんの内縁の妻で歌手の三代純歌(58)が「女性自身」の報道で名誉を傷つけられたとして、発行元の光文社を相手取り損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。

 原告側は仲本工事さんの逝去に際し、「病院で加藤茶が純歌を叱責した」などと報じた記事4本を提訴していた。地裁はそのうち、「仲本工事さん鬼妻が策謀『80歳で3千万円生命保険加入』」の記事について名誉棄損を認め、88万円の賠償を命じた。

 純歌は同様の記事をめぐって新潮社、主婦と生活社も提訴。新潮社には110万円の賠償を命じる判決が言い渡され、主婦と生活社との訴訟では純歌の請求が退けられた。同日の結果を受けて、出版社3社との裁判は2勝1敗となった。

 閉廷後に取材に応じた純歌は「2つ勝てたことは本当にうれしいです。不満なこともありますがまずは応援していただいた方にありがとうございますと伝えたいです」と率直に喜びを語った。

 当時の事を思い返すと、純歌の頬を涙が伝った。「世間の人に『仲本さんの奥さんだよ』『あの鬼妻?』と見られてきた。仲本が亡くなっただけでも本当にショックだったのに、モンスターだの鬼妻だの言われて。生きる気力もなくなって、四十九日が終わったら死のうと思ってました」。

 今でも、仲本さんと純歌をめぐる記事がネット上に残っている。「時効も何もない。仲本がドリフターズで50年活動してきて、最後の記事にそういうものが出てきてしまうのが残念」と話すと「それが上書きされていくことをこれから先願います」と語った。

 主婦と生活社との訴訟は判決を不服として控訴中。日程は未定。