ザ・ドリフターズの故仲本工事さんの内縁の妻で歌手の三代純歌(57)が、週刊女性に損害賠償を求めた訴訟の判決を不服として東京高裁に控訴した。控訴は19日付。純歌側が22日、明らかにした。

 純歌側はこの日、声明を発表。12日にあった東京地裁の判決について「原告の夫である故仲本工事氏が交通事故に遭い、救急搬送された病院で、見舞いに訪れた加藤茶氏が原告を叱責したという週刊誌記事の真偽を明らかにせず、原告の請求を棄却しました」と指摘し、控訴について「原告の名誉を回復させるとともに、同様の週刊誌の捏造記事における多くの被害を減らすことに一石を投じるものです」とした。

 純歌はコメントを寄せ、「このような判断が下されたことは非常に残念です、加藤さんに怒鳴られていないのは真実です。週刊女性の記者は、伝聞で記事を書き直接取材などは行っていません。私は間違ったことは言っていないので、引き続き頑張っていきます」と心境を明かした。

 純歌のマネジャーもコメントを出し、「原告の代理人である喜田村洋一弁護士は、『原判決は、事実認定及び法律解釈の双方において誤っており取消しを免れない』との見解を示しています。原告としましては、同弁護士の判断および助言を踏まえ、高等裁判所における審理を求めることが相当であると判断し控訴に至りました」と控訴した経緯を説明。

「特に、原告の社会的評価に関する点については、控訴審において、事実関係および法的評価の両面から、より丁寧な審理が尽くされることを期待しています」と高裁に求めた。

「本件は、近年問題化している週刊誌報道の在り方をめぐる問題を含んでおり、公正でバランスの取れた判断が示されることを願っています。インターネット上を含め、名誉に関する問題が社会的に議論される中で、控訴審が一定の指針となることを期待しています」とまとめた。

 純歌は仲本さんが交通事故に遭って搬送された病院で、ドリフの加藤茶から怒鳴られたなどと2022年、週刊女性に報じられて名誉を傷付けられたとして、発行元の主婦と生活社を東京地裁に提訴。訴訟は昨年4月の第1回口頭弁論で始まり、複数回審理が重ねられた。今月12日にあった判決で、純歌は請求棄却を言い渡されて敗訴し、同日に記者団の取材に控訴する意向を表明していた。

 週刊女性と類似した内容を報じた週刊新潮の新潮社、女性自身の光文社も提訴しており、係争中。判決が出て、控訴したのは3件の訴訟でこれが初めて。