俳優の仲野太賀が主演するNHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」の第9回「竹中半兵衛という男」が8日に放送された。白石聖が演じる直の回想シーンに「泣けた」と盛り上がった。

 第9回では小一郎(仲野)は美濃国主・斎藤龍興(濱田龍臣)の家臣、竹中半兵衛(菅田将暉)の調略に向かう。その中で、斎藤家重臣・安藤守就(田中哲司)から織田家への従属の申し出を受ける。安藤らを味方につけた織田信長(小栗旬)は龍興の居城・稲葉山城を陥落させ、半兵衛も味方につけた。

 活躍を見せた小一郎は亡くなった直の墓の前で、功績を語るが、「お前がおらんのやったらどうでもええ、わしも少し休みたい」と刀を置く。その様子を見ていた直の父親である坂井喜左衛門(大倉孝二)は「死ぬんか。それとも侍を辞めるっちゅうことか」と小一郎を詰める。直が亡くなったことを謝る小一郎に「今さらそんなことを聞きに来たのではないわ!」と一括し、「銭をよこせ。直と賭けをしたのじゃ」と小一郎に言い寄る。

 賭けというのは、直のお酌で坂井が酒を飲んでいる回想シーンでのこと。直は「戦だって争いごとはなくならないかもしれないけど、無駄な殺し合いはなくすくことができるって。とことん話し合って考えて、考えて考え抜けば必ず道はあるって」と小一郎が戦のない世の中ができると考えていることを説明する。その言葉に坂井は「ばかばかしい」と一蹴するが、直は「出来る方に500文」と小一郎に賭けるという。「もしかしたら本当にそういう世にできるんじゃないかって騙されたくなる。それが私の旦那様じゃ」と笑みを浮かべたのだ。

 直とのそんな賭けがあったからこそ、坂井は小一郎に「その様子ではわしの勝ちじゃな。あやつも見る目がなかったのう」と言い捨てるが、小一郎は「まだ終わっておりませぬ」と涙を浮かべながら訴える。「その賭け、必ずや直に勝たせてみせまする」と言い切る。「直とともにずっと見張っておるぞ!」という坂井に小一郎は「しかと承知」と力強く語った。

 陥落させた稲葉山城から岐阜城に改名され、その城の上から小一郎が「直、わしは兄じゃと共にもっと強うなる。強うなって、お前の見たかった世を作ってみせる」と語る。その言葉に、直が「私すごいな。小一郎ならきっとそう言うと思った」と姿を見せた。

 前回の第8回で亡くなった直が回想シーンでの登場だったが、SNSでは「直さん…涙腺決壊です」「直のとと様とのシーンは泣いた」と盛り上がりをみせた。また、小一郎にとって今後の指針ともとれる直の言葉に「直さん、こんな形でこの先も小一郎を応援してくれる」「小一郎の中で直は生き続ける」との声も上がった。